吉本興業の複数の所属タレントが反社会勢力の関与するパーティーに出演し、事務所を通さずギャラを受け取っていた「闇営業」問題を受けて、同社の岡本昭彦社長は7月22日、都内で記者会見を開いた。
岡本社長はこの中で、闇営業を仲介したカラテカ・入江慎也(すでに契約解除)が「吉本を通したイベントのスポンサーだから大丈夫」と宮迫博之さんらに説明していたとされる点について、「事実ではありません」と否定した。
質疑応答で、入江の発言が事実かを聞かれると、吉本側は図解を示して反論。岡本社長は「事実ではありません」と否定した上で、あらかじめ用意していたペーパーを読み上げた。
それによると、2014年に行われたイベントは、吉本ではなく都内のイベント会社が主催したもので、吉本側は「依頼を受け、タレントを派遣した」という形だったという。
吉本としては、イベント会社が反社会的勢力とつながりがないことを確認したものの、そのスポンサーの一つが詐欺集団のフロント企業だったという。
吉本側は、反社会的勢力がスポンサーについていたイベントにタレントを派遣したことについて、警察や暴力団追放センターと相談をしているという。
また、2013年には、吉本が主催し、入江が出演するイベントが開かれていたが、反社会的勢力と関わりのあるスポンサーはついていなかった。このイベントは赤字だったこともあり、吉本の主催では行われなくなったという。
岡本社長は「先の先(スポンサー)までチェックしきれていなかったことは、非常に反省しなければいけない。会社としては完璧を目指すことを旨としているので、警察にも相談しながら処分の対象のひとつとして行っている」と話した。