イランは「シャルリー・エブド」が掲載した預言者ムハンマドの風刺画が本当に気に入らないようだ。イラン政府は1月7日にパリで発生したテロ事件を厳しく非難する一方で、ムハンマドが涙を流して「私はシャルリー」というサインを掲げた風刺画に「すべてを赦そう」というタイトルがついた「シャルリー・エブド」の表紙も批判している。
外交報道官によると、イラン政府は声明で「シャルリー・エブド」でレナルド・ルジエさんが描いた表紙を「侮辱的な描写」とし、「イスラム教徒の感情を傷つけるもの」と避難した。イラン国内では反「シャルリー・エブド」のデモが何度か発生し、イランの新聞は「私はシャルリー」という言葉の掲載を禁止した。
■ 風刺画に風刺画で対抗
イギリスの新聞「インディペンデント」がイランの新聞「テヘランタイムズ」を引用した記事によると、「シャルリー・エブド」への批判は新しい段階に進み、ホロコーストの風刺画コンテストを開催するに至った。このコンテストはイラン当局の関連団体「ハウス・オブ・カートゥーン」と「サーチェシュメ文化センター」の主催で開催された。
インディペンデントによると、コンテストの優勝者には12000ドル、2位には8000ドル、3位には5000ドルの賞金が授与される。作品は首都テヘランにあるパレスチナ現代美術館で展示される。
2006年にはすでに、イランの新聞「ハムシャーリ」がホロコースト風刺画のコンテストを開催している。言論の自由について「西洋の偽善」を強く非難している。イスラエルやユダヤ人団体からの抗議にもかかわらず、このコンテストは2005年9月にデンマークの新聞「ユランド・ポステン」がムハンマドの風刺画を掲載(その後「シャルリー・エブド」にも転載)したことへの報復として開催された。
2006年に作られた風刺画を見てみよう。
この記事はハフポストフランス版に掲載されたものを翻訳しました。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー