世界一重いiPhoneカバー、YouTube動画は260万PV【中小下請け工場の挑戦事例】

BtoBで、高い技術を持つ町工場が、下請けを脱却して新たな顧客獲得・新分野進出していくうえで、自社の魅力をいかにわかりやすく発信していくか。そんなヒントがこの事例にあるように思います。
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私がセンター長をつとめる岡崎ビジネスサポートセンター・OKa-Bizで個別相談を受けている中で、高い技術をもつ町工場の親父さんにお会いする事も多いのですが、どこも課題は下請けの状況も厳しくなっていくが故に、どう取引先を新規開拓し、売上げアップを目指すのか。

そんな中で、求められるのはズバリ

高い技術を、いかに見える化するか

ということなんですね。

そんな中で、注目しているのは、新潟のマルダイという従業員19名の町工場。

(写真は、マルダイサイトより)

こちらが、ドドンと打ち出しているのが、機関銃で撃たれてもiPhoneを守る世界一重いiPhoneカバーなんですねw

これ、重さにして2キロ、全く実用性がありません(と、この商品紹介のページにも書いてあるw)でもって、1個54,000円という、すごーい価格設定w

悪のりも極みで、以下のような動画までアップされていますが、なんと再生回数は260万回を超えているのです。

さて、このマルダイ社は、この装甲iPhoneケースをホンキで販売しようとお考えでしょうか?

答えは、きっとNo!

だと思います。けれどもこうした意外性でネット上のみならずメディアでも耳目を集める中で、会社の持つ技術力や着想力を発信し、そこから本業の顧客を獲得していく、そういったPR/周知戦略があるのでは、と思えるのです。

BtoBで、高い技術を持つ町工場が、下請けを脱却して新たな顧客獲得・新分野進出していくうえで、自社の魅力をいかにわかりやすく発信していくか。そんなヒントがこの事例にあるように思います。