9月20日に発売されたばかりの「iPhone 5s」を、無料でプレゼントしますという詐欺メールが出回っているという。セキュリティ対策ソフトを販売するトレンドマイクロによると、アップルがイベントを行った9月11日(日本時間)よりも前から、この詐欺メールが出回っていたという。
詐欺メールは、2013年9月10日、Apple の公式アプリストア「App Store」から送信されたように装っていたという。詐欺メールの内容は次のようなもの。
あなたは、先週開催されたiPhone5sとiPadのプロモーションイベントに当選しました。オンラインページのリンクをクリックして、あなたのメールアドレスとパスワード情報を入力して下さい。
http://~(ここにURLが書かれていた)
(トレンドマイクロ「iPhone 5s に便乗するフィッシングメール、早くも確認される」よりハフポスト編集部訳。2013/09/12)
このメールの中にあるURLをクリックすると、Eメールアドレスおよびパスワードを入力するようなページが開く。メールの指示の通りの入力すると、フィッシング詐欺を行うサイバー犯罪者にそれらの情報を渡してしまう結果となる。トレンドマイクロの調査結果では、このURLをクリックしてしまった人のうち、日本からのアクセスは6%にのぼったという。
アンチウイルスソフトのカスペルスキーによると、Apple.comを装ったフィッシング詐欺サイトは、2013年5月1日時点で約85.6万件検出されたという。Appleのページにそっくりに作られている詐欺サイトもあり、ページ内の各種リンクは、きちんとAppleのページにジャンプするようになっているものもあるという。
カスペルスキーは、フィッシングサイトを見分ける方法として、サイトのURLを確認する方法を紹介している。フィッシング詐欺サイトでは、「apple.com」というテキスト以外に、別のテキストが含まれている。しかし、iPhoneやiPadなどでフィッシング詐欺サイトのリンクを開いてしまうと、すぐにアドレスバーが隠れてしまい、見えなくなってしまうこともあるので難しくなると指摘している。
トレンドマイクロは、「重要な事は、『うまい話にワナがある』という意識を持つこと」と注意を呼びかけている。
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