iPhone SE2は2020年初頭発売か。「8」のデザインに「 11」のプロセッサーとの情報も【Appleの気になる噂まとめ】

16インチMacBook Proからノイズキャンセル対応AirPodsまで。最新アップルの噂をまとめて振り返ります。
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iPhone 11シリーズやiOS 13/iPadOSといった新製品およびOS更新ラッシュの後、少し落ち着きを見せたアップル界隈。そろそろ「来年」をささやく噂が賑わってきた感があります。

iPhone SE2(仮)、2020年初頭発売?からノイキャン対応AirPodsまで、最新アップルの噂をまとめて振り返ります。

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MacBook
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これまで有機ELパネル採用の噂もあった次期iPadおよびMacBookシリーズですが、ミニLEDディスプレイ搭載モデルが発売予定との観測が届けられています。ソースはアップルのインサイダー情報でおなじみ、アナリストMing-Chi Kuo氏です。

ミニLEDとは液晶バックライトへの用途で注目を集めている「チップ面積の小さなLED」のこと。「画面が黒い部分だけバックライトを消灯」が可能になり、有機EL並みのコントラストや省電力を実現。さらには有機物質を使用しないため、画面の焼き付きにも強いメリットがあります。

次期Mac Pro用の32型6Kディスプレイ「Pro Display XDR」が576個のLEDを使うのに対して、こちらは(それより小さな画面に)約1万個ものLEDを使うとのこと。各サイズは0.2mm未満ということで、かなりの縮小が図られているようです。

そうした新技術はコストもかかるはず。Kuo氏は以前MacBook ProおよびiPad Proへの採用を予測していましたが、やはりハイエンドモデルとなる可能性が高そうです。

かたや次期Apple Watchについても、有機ELに代えてMicroLED(ミニLEDよりもチップ面積がさらに小さい)搭載との噂もありました。iPhone X等でディスプレイの有機EL化を先がけたアップルでしたが、ミニ/MicroLEDへの移行でも最先端を走るのかもしれません。

 

ノイズキャンセル対応AirPodsの手がかりがiOS 13.2ベータから発見。補聴器的な機能もあり?

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AirPods
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開発者向けiOS 13.2ベータから、新型AirPods画像やその他の手がかりが見つかったとの一報。アイコンがアクセシビリティ関連システム内に存在したことから、補聴器のような追加機能も推測されています。

社内コード名「B298」と呼ばれる新型AirPodsには、「フォーカスモード」なるノイズキャンセル機能もあるかもしれないとのこと。「オープンイヤー型かつノイキャン」が可能であることは、ファーウェイ製AirPodsことFreeBuds 3が証明済みです。

第2世代モデルにつき噂のままで終わった滑り止めコーティングも、夏に落下が急増していたニューヨーク市地下鉄では特に要望が高そうです。

 

 

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AppleWatch
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 発売されたばかりのApple Watch Series 5および、watchOS 6をインストールした旧モデルのバッテリー消耗が激しいとの報告が複数上がっています。

ユーザー待望の「常時点灯」を備えたSeries 5が公称18時間ほどには持続せず、新機能をオフにすると消耗が緩やかになったとの声もあり。ワークアウトやLTEとの組み合わせが消耗を加速させているとの推測も、新ハード+新OSの常として最適化が甘い前例から一定の説得力があります。

が、Apple Watch Series 4以前のモデルも消耗が激しくなったとの声も少なくありません。全モデルに追加されたノイズアプリ(マイクを使って環境音を終日監視)が一因との見方もありますが、開発者向けwatchOS 6.1ベータ版では大幅に改善されたとの報告もあり。ひとまず小まめにウォッチを充電して、マイナーアップデートを待つのが賢明かもしれません。

 

iPhone SE2(仮)、2020年初頭発売?「8」デザインにA13とメモリ3GBか

 

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iPhone SE2(仮)
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「最新フラグシップモデルよりも小型かつ安価」という意味でのiPhone SE後継機、いわゆるiPhone SE2(仮)はたびたび噂されてきました。そして最新情報は、アップル未発表製品の予測には定評あるアナリストMing-Chi Kuo氏によるもの。

Kuo氏のいうiPhone SE2像は、まずiPhone 8ベース=画面サイズは4.7インチ。基本的なパーツも「8」を流用しつつ、iPhone 11シリーズに採用されたA13プロセッサーを搭載。さらにメモリは「8」+1GB増量の3GBになるとのことです。

この安価かつ高い処理能力によりユーザーを惹きつけ、iPhoneの市場を拡大。2020年内には3000〜4000万台が出荷され、アップルのコンテンツおよびサービス市場の成長に貢献すると予測されています。

iPhone SEを「4インチ画面のiPhone」と定義するなら全くiPhone SE2ではなく、むしろ「iPhone 8s」ではないかとの声もあり。

それはさておき、アップルの新製品が「既存のフォームファクタと最新プロセッサーのニコイチ」となるのは珍しくはなく、最近でもiPad mini 4+A12=第5世代iPad miniや、iPad Pro 10.5(2017)+A12−Promotion画面=第3世代iPad Airという例もありました。オペレーション出身でサプライチェーン網を築き上げたクックCEOのもと、「パーツは無駄なく使う」方針が徹底されているのかもしれません。

 

2020年は「iPhone 11s」ではなく「iPhone 12」か

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 またもや有名アナリストMing-Chi Kuo氏の予測です。2020年9月に次期iPhoneが登場するのはおおかたの予想通りとして、その名称が「iPhone 11s」ではなく「iPhone 12」になるとのことです。

iPhone 6の次はiPhone 6s、iPhone Xの後継機はiPhone XSというふうに、前年のマイナーチェンジに「s」を付けるのはアップルのならわし。つまり「iPhone 12」という名称は、革新的なモデルチェンジの予測とも等しいわけです。

iPhone2020年モデルについては、金属製フレームがiPhone 4と同様のデザイン(iPad Pro(2018)の角張ったデザインにも近い)となり、3モデルとも画面サイズが5.4/6.7/6.1インチへと変更。さらに全機種が有機ELディスプレイを採用する上に5Gがサポートされ、3Dカメラも導入されるとの見方が定説となりつつあります。

これほど新技術が盛りだくさんであれば、お値段もそれなりになるはず。iPhone 11シリーズは「2018年モデルよりも低価格」が好調な売上げに繋がっている(後述)と見られていますが、「価格を抑えて高機能」路線となるのか興味深いところです。

 

 

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 完全新規デザインと噂される、新型16インチMacBook Pro。10月内に発売との予測もありますが、96WのUSB-C電源アダプタが同梱される可能性があるとのニュースです。

情報の出処は、中国サイトの充电头网。アップル製品の電源アダプターに関しては複数の実績があり、かなりの信ぴょう性があります。そして96Wといえば、現行15インチモデルの87Wを超える電力となります。

「新型16インチモデルが既存モデルよりも必要電力が高くなる」手がかりは、Pro Display XDRの仕様にも見いだされていたこと。「96Wのホスト充電」との表記は、アップルのモバイル製品の中でも最大の15インチMacBook Proを超えるもので、それは新型16インチの可能性が高いと目されていました。

16インチMacBook Proは問題の多かったバタフライ式キーボードから新シザー式に移行、ディスプレイ解像度が15インチの2880×1800を上回る3072×1920にアップするなど、魅力的な予測が伝えられています、が、一方では上記のようなミニLEDディスプレイ搭載モデルの噂もあり「どのタイミングで買うか」が悩みどころとなりそうです。

 

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 Nikkei Asian Review記事によると、アップルはiPhone 11シリーズの生産を最大10%、700〜800万台も増やすように指示したとのこと。クックCEOの「安価なモデルで予算を重視するユーザーをひきつける」戦略の狙いが当たったと分析されています。

当初は技術的に新規性に乏しいとの声もあったiPhone 11シリーズですが、消費者にわかりやすい「リーズナブルな価格でカメラが高機能」には十分な訴求力があったようです。

その勢いは2018年モデルを上回る見通しながら、サプライヤー側では高水準の注文量が維持されないと懸念しているとのこと。米中貿易摩擦がいっこうに終息しないなか、iPhoneへの追加関税(10%)も12月15日のクリスマスシーズンまで先送りされているかたちで、今の売れ行きは駆け込み需要に過ぎないと見ているのかもしれません。

が、年明けには廉価だがパワフルなiPhone SE2(仮)が投入され、iPhoneの売上げを牽引するとの予測もありました。先が読めない米トランプ政権の対中政策を乗り切るため、アップルが戦略を練る労力も並大抵ではなさそうです。

 

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