ネット上で批判、攻撃をしている人はこうしてみれば良いのにと思うこと

「恋愛や友達づきあいに本気でのめり込めないのも、今の自分を守るため。」
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先日某サイトで、ある知人の本が徹底的に叩かれている文章を目にしてしまって、どうしてそのコメント氏は何の得にもならないのに、ここまで攻撃、否定するんだろうって考えていたら、榎本博明著『「上から目線」の構造』という本のこんな文章に出会いました。

>「自分はこんなもんじゃない」「自分はこんなところでくすぶっている人間じゃない」などと本気で思っている。だが、残念なことに、そう思っているにもかかわらず、多くの場合、自分の本来いるべきところに行くための取り組みをしていない。とくに能力を磨いたり知識を身につけたりといった準備や努力をしていないのである。これでは、この先もずっと不本意な場所でくすぶっているしかないではないか。

>恋愛や友達づきあいに本気でのめり込めないのも、今の自分を守るため。傷つくのが怖くて他者と深く関われないというのも、魅力のない現実の自分、人とうまく関われない現実の自分に直面するのを避けるためなのだ。

>自分は特別といった意識ゆえに、根拠のない優越感を持っており、裏づけのある優越感ではないため、じつは自信のなさを密かに抱えている。

>それゆえ、人からの評価に過敏で、持ち上げてもらえないと危うい自尊心が傷つき、攻撃的な反応を示したりする。持ち上げてくれない相手には嫌悪や敵意を示し、周囲から高く評価されている人物には強い嫉妬を示す。

なるほどなあ、と思いませんか。

これでインターネット上で成功者や目立っている人を攻撃、批判している人たちの、多くの部分を説明できているような気がします。

「いやあ、あの人たちはただ成功者に嫉妬しているだけだよ」って簡単に説明して終わりにしてしまいますが、「どうしてそこまで攻撃的になるんだろう?」ってホント不思議だったのですが、やっと腑に落ちました。

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僕も10代の終わりから20代の前半にかけて「自分には何かとてつもない才能があり、すごく成功するはずだ」と何の根拠もなく思っていたことがありました。

でも大学も中退しているし、これといった得意分野があるわけでもなく、もちろん良い職業につけるわけがなく、20歳前後の頃はかなり精神的に不安定でした。

でも僕の場合は妻と出会って、お店を始めたので、なんとかその自意識を満足させて、ここまでやってこれました。

だから僕は、「これといった才能はないけど、何者かになりたい」という人には「お店を始める」というのをいつもすすめています。

東京でそんなに良い場所でなく小さいお店なら300万円もあればお店は始められます。

そして「お店」というのは小さいながらも「一国一城の主」という自意識が満足させられますし、扱う商品、内装なんかで自分ならではの「表現」が出来ます。さらに「お客さまが来なきゃ続かないから妥協点を色々と考え、理想なんて追わずに現実的にならなきゃいけない」という姿勢を持つことも出来ます。

それで僕は自分の経験からも「何か小さい自分だけのお店を始める」というのを、「自分は何かが出来るはずだ」と思っている人にはおすすめしています。

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「自分はアーティストになりたいんだ」と漠然と思っている方、すごくたくさんいらっしゃると思います。

「真っ白な状態から、何か自分だけのアイディアで作る、表現する」ってもちろんやってみたいですよね。

でもどうやっていいのかわからない、自分には何が出来るのか向いているのかわからない、という人も多いと思います。

興味がある分野のサークルに顔を出してみる、あるいはその分野の近い場所で働いてみるというのをおすすめします。

短歌、音楽、映画、いろんなサークルがあります。小説講座に申し込んで受講するというのもいいかもしれません。

ライブハウスやお笑いや演劇をやっている箱でアルバイトをするのも良いかもしれません。そういう場所には同じように「何者かになりたい」という野望を持っている人がいますから、お互いいろんな刺激があります。

そして、今ではインターネットがあるから発表するのは簡単です。

何でも良いから作品をアップしてみてはいかがでしょうか。

noteというサービスが今話題なのはご存知でしょうか?

https://note.mu/

ここでは、ハッシュタグをつけて投稿すると、noteのスタッフの方がチェックしていろんなところで拡散してくれるし、コンテストもよくやっているので、編集者や現場のプロもたくさんチェックしていますよ。

さらにnoteでは作品を売ることも出来るので、マンガで数千冊も売っている例もあるようですよ。

http://thestartup.jp/?p=16144

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そして僕もそういう経験があるのですが、自分の作品を発表してみると、思ってたより自分ってそんなに才能はありません。

でも「思ってたより自分って才能がないんだなあ」って気がつくのってすごく大切です。

そこから「じゃあ何が出来るんだろう?」とか「みんなに受ける作品って何?」って考え始められます。

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最近、成功者に対して否定的、攻撃的になる「実生活がパッとしてない人」をよく見かけるので、年長者としてちょっと書いてみました。

bar bossa 林伸次 http://barbossa.com/

著書「バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?」 http://goo.gl/rz791t