睡眠不足で寝坊も多い日本:6カ国の調査

全米睡眠財団(NSF)が、睡眠に関する初の国際的世論調査を行った。国によって、睡眠に関する行動がどう違うかについて詳しく調べたものだ。
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全米睡眠財団(NSF)が、睡眠に関する初の国際的世論調査を行った。国によって、睡眠に関する行動がどう違うかについて詳しく調べたものだ。

この調査では、メキシコ、カナダ、ドイツ、日本、イギリス、米国の6カ国に居住する25~55歳の1500人に対して、睡眠の習慣についてアンケートを行った。

睡眠時間

平日夜の睡眠時間の記録が最も短かったのは日本で、平均してわずか6時間22分だった。米国もそれほど変わらず6時間31分だった。米国の回答者の大半は、平日夜の睡眠時間は6時間から7時間の間だと答えている。

睡眠時間が最も長かったのはメキシコで、35%の人が平日夜に8時間以上眠っていると回答した。

全体的に、週末や仕事のない日の睡眠時間は、平日と比べて約45分多くなっている。

NSFは、睡眠不足が続くと糖尿病や心臓発作、早死になどの副作用があるとし、成人は7時間から9時間の睡眠時間を確保したほうがいいと勧めている

寝る前にすること

米国人の多くは、寝る前にテレビやモバイル機器を使っている。こうした活動は、脳を疲労と闘うモードにさせるのだが。

メキシコでは、回答者の80%が寝る前にテレビを見ると答えており、米国はその次で73%だ。

寝る前にコンピューターやノートパソコン、タブレットを使うと回答した人が最も多いのは日本で、65%だ。米国では51%に留まる。

携帯電話の使用はカナダで多く、回答者の45%が寝る前に電話で話していると答えているが、米国では34%に過ぎない。

メキシコでは、寝る前に瞑想したり、祈りを捧げたりする人の割合が62%と最も高く、次に米国の47%が続く。

イギリスでは、寝る前に気分を和らげる飲み物を飲むか、印刷された本や雑誌を読むとする人が最も多かった。

睡眠不足の影響

米国では、「十分な睡眠をとっていない」と答えた人のうち73%が、それが健康に影響を与えていることを自覚している。この割合はメキシコの74%に続いて2番目に多くなっている。

前述したように、日本の回答者は、睡眠時間が非常に少ない。しかし、今回の調査で日本は、睡眠の質は悪くないと答えた人の割合が最も多かった(「よい睡眠が定期的にとれている」と答えたのは回答者の54%で、最も多かった。ほかの国ではすべて、こう答えた人は50%以下だった)。

[ただし、日本では、「平日に起きなければならないときでもなかなか起きられない(あるいは、まったく起きられない)ときがある」と答えた人の数が多い。その率は31%で、これはほかの国のほとんど2倍だった。]

昼寝

米国人は、昼寝にかなりの時間を割いているようだ。米国の回答者の半数以上にあたる51%が、過去2週間に昼寝をしたことがあると回答している。日本の率も米国と同じだ。その後は、イギリスの45%、ドイツの44%、メキシコの39%、カナダの35%となっている。

[Sarah Klein(English) 日本語版:平井眞弓/ガリレオ]

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