SNSを活用して情報発信する自治体が増えている中、神奈川県葉山町のInstagramがひときわ注目を集めている。自治体の‘堅い’イメージを覆し、友達に語りかけるような『タメ口』で投稿しているからだ。
葉山町の公式アカウント「@hayama_official」は、1日1枚程度のペースで、美しいまちの景色や、住民の生活を切り取った写真を投稿している。
写真とともに添えている、自治体らしからぬ『タメ口』の一言が人気の理由の一つで、ここ1年でフォロワー数が急増している。
4月5日には、公園に咲く桜の写真とともに、こんな投稿をしている。「中学行っても #ずっ友 だよ☆ フォロワーのみんなと葉山町もね」と、仲の良い友達に語りかけているようだ。
他の日にも、海岸の写真を投稿し、「磯がこれだけきれいなら、沖はどれだけきれいなの」とツッコミを入れている。
こうした『タメ口』投稿に対して、ネット上で「ちゃんとした交流が必要な時は、敬語捨てたほうがいいよね」「キャッチコピーみたいでいいと思うなぁ」「若年層へのアピールに活かせる」と、反響が広がっている。
葉山町のInstagramアカウントは、2015年6月に開設。当初は通常の広報誌のような‘堅い’口調で発信していたが、反応が薄かったためため、若い人に届きやすいよう『タメ口』に変えた。
その効果もあって、フォロワー数は、15年12月には1000人程度だったのが、17年4月時点で1万2000人以上にまで増えた。
葉山町の担当者は4月14日、ハフィントンポストの取材に対し、「SNSを通じて若い人にPRするために、親近感を持ってもらいたいと、友達のような投稿にした」と説明。「葉山を好きな人にフォローしてもらい、コメントなどの反応がすごくある」と話した。
■関連画像集「先週のインスタグラム(写真共有アプリ)から」
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