111歳のレラ・バブ・バーデンさんほど、「遅れても何もしないよりはまし」(Better late than never)という格言を体現した人はいない。
6月17日、バーデンさんは、バージニア州ノーフォークにあるブッカー・T・ワシントン・ハイスクールから高校の名誉卒業証書を授与された。実に、彼女が正規の教育を終了してから90年以上経っていた。
バージニア州健康管理協会によると、バーデンさんは1903年生まれ。セオドア・ルーズベルトが大統領だった時代だ。彼女はおばとおじに育てられ、小学4年のときに学校がインフルエンザの流行のため一時的に閉鎖され、その後彼女は学校に戻らなかった。
バーデンの家族が、彼女が栄誉を受け取る瞬間の立会人になった。それは、スーパーセンテナリアン (110歳以上の人物) になったバーデンにとってサプライズの出来事だった。ABCテレビ系のWVECによれば、彼女がハイスクールに入学していたならば、ブッカー・T・ワシントン校に通うことになっていた。
「バーデンさんは111年間、このコミュニティーに貢献されました。彼女は犠牲を払いましたが、生涯教育への取り組みを決して放棄しませんでした。彼女に対し高校の名誉卒業証書を授与することは我々にとっても光栄です。また、これはすべての人にとって、自由で適切な公教育がとても重要であることを象徴しています」と、卒業式でサミュエル・T・キング教育長がスピーチしたとWVECは伝えている。
学校に行かなくなった後、バーデンさんはベビーシッターや清掃作業員の仕事を始め、フレンチ・バーデンという鉄道員の男性と結婚した。
バーデンは人生への情熱を失っていない。WTKRによれば、彼女は今でも毎日欠かさず新聞を読んでおり、2012年大統領選挙の投票にも行っている。
「まだ年寄じゃないわよ。若い女性のままよ」バーデンさんは111歳の誕生日を迎えた5月、同局に語っている。
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