朝晩の冷え込みも日増しに強くなり、そろそろ冬用家電のシーズンです。久しぶりに暖房器具や空気清浄機を手入れをしないで使うと、暖房効率が下がったり、最悪の場合、火災の危険もあります。
そこで、無駄な光熱費を抑え、火事を起こさないようにするためのチェックポイントを、ダイキン・コーポレートコミュニケーション室の重政周之さんに聞きました。
エアコン
秋の間、エアコンを放置していなかったでしょうか。
「エアコンは、室内機に取り入れた空気を熱交換器で温める仕組みです。暖房効率を上げるには、空気の流れがスムーズなことがポイントになります。まず、フィルターにホコリなどがついていないか確認し、必要に応じて掃除します。
また、室外機でも空気の流れは重要です。室外機の周囲に物を置くなどして、空気の吹き出し口を塞いでいないか確認しましょう」(重政さん)
ポータブル暖房器(ストーブ、ヒーターなど)
遠赤外線ヒーターやパネルヒーター、電気ストーブ、石油ストーブなどポータブルの暖房機は、コンセントや電源プラグ周辺、フィルター類や熱源近くにホコリが溜まってないか必ず確認しましょう。
また、しばらく製品を使わずに収納していると、いつの間にか電源コードに亀裂などが入っていることもあります。コードの損傷は接触不良や感電、漏電事故を起こすことがあるので危険です。電源コードに損傷がないか、事前にチェックしましょう。特に本体とのつなぎ目、差し込みプラグとのつなぎ目に亀裂が入りやすくなる箇所です。
さらに、カーテンや観葉植物、ソファの位置など、1年たって多少変わっていることがあるものです。説明書などでもう一度、設置基準を確認して、安全な位置で使いましょう。
念のため、スイッチを入れてからトラブルが起きないか、しばらくの間はそばを離れないで様子を見て、何ともないことを確認してから使用すると安心です。
床暖房
床暖房でも確認したい場所があります。
「ガスや電気でお湯を温め循環させるタイプの床暖房の場合、室外機があります。エアコンの室外機と同様、この周囲に植物や物を置いていないか確認しましょう」(重政さん)
これもほんの少しの手間ですが、冬を快適に安心して過ごせるよう点検してみてください。
空気清浄機
「加湿機能を搭載した空気清浄機をお使いの場合は、水のタンクや加湿フィルターをチェックしましょう。これらが汚れていると、不快なニオイの原因になる場合もあります。
また、冬は暖房を使うこともあり、1日窓を開けない家庭も多く、室内のホコリも増える傾向にあります。空気清浄機のセンサー周りにホコリがつくと、センサー感度が鈍くなることもあるので、きれいにしておきましょう」(重政さん)
今は空気清浄機を1年中使うという家庭も多いですが、これを機会にフィルターなどのチェックをしてください。
(2018年11月7日ウェザーニュース「省エネ、火事対策! 暖房器具・空気清浄機、シーズン前の点検ポイントは?」より転載)