アメリカ政府機関が閉鎖危機、医療保険制度改革を1年延期する下院の暫定予算案を上院が否決

アメリカ上院は、オバマケアの1年延期と医療機器税の撤廃を盛り込んだ下院の暫定予算案を否決した。
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アメリカ下院の共和党はまもなく連邦政府への支出を維持する第三の提案を行うが、以前に提出された提案と同じような内容のため、上院で否決されるのは確実な情勢となっている。

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アメリカ上院は、オバマケアの1年延期と医療機器税の撤廃を盛り込んだ下院の暫定予算案を否決した

政府機関の閉鎖まで残りわずかとなって、ジョン・ベイナー下院議長(共和党・オハイオ州選出)の事務所では、新たな予算継続決議をまとめる動きが出てきた。それは、オバマケア(アメリカの医療保険制度改革)の個人強制保険実施を1年間延期し、国会議員とそのスタッフの雇用者医療保険負担を終わらせるというものだ。

その結果は、当然、上院の拒絶を招いた。民主党のハリー・リード院内総務は、上院がオバマケアの修正条項を含む予算継続決議を通過させることはないと強調した。

現在活動中の共和党ロビイストは提案内容を確認し、最終目標は個人強制保険の存続を支持するという文言を入れる形で民主党の穏健派議員と妥協することだという見通しを示した。しかし、民主党穏健派のジョー・マンチン議員(民主党・ウエストヴァージニア州選出)は、個人的には個人強制保険の実施延期を支持するが、議決では反対する意向を示した。

下院の共和党議員は9月30日午後、上院が共和党が2回目に提出した予算継続決議の審議を行った後、次の方策を議論するために会合を開いた。それは、医療保険改革法案全体を1年間延期し、医療機器税を撤廃するという内容のものだ。

会合の出席者が取材陣に語ったところによると、会合は終了したが、オバマケアの修正を含まない「クリーン」な予算案を通過させる可能性については言及がなかったという。

「私たちはそのことについては議論していない」と、サム・ジョンストン議員(共和党・テキサス州選出)は述べた。

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