生後11カ月で結婚を決められたインドの女性、児童婚と闘う

両親によって生後わずか11カ月で結婚させられた20歳の女性が、現在その結婚を拒絶し、婚姻の無効化を求めて闘っている。
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NDTV

児童婚はインドで表向きには違法だが、いまだに比較的よく見られる風習だ。

両親によって生後わずか11カ月で結婚させられた20歳の女性が、現在その結婚を拒絶し、婚姻の無効化を求めて闘っている。 

地元紙「ガルフ・ニュース」のインタビューによると、サンタデヴィ・メグワルさんは、自分がまだよちよち歩きもできない頃に結婚が決められていたことを、16歳の時に知った。彼女の夫となる男性とその家族が西部のラージャスターン州にある彼女の家に現れた時、彼女は自分の家を離れることを拒否した。

教師を目指して大学に通うメグワルさんは、28歳の「夫」の姿を見て幻滅した。「夫」は粗野で強引だったと彼女は「シドニー・モーニング・ヘラルド」紙に語っている。そればかりか、男性の家族は彼女が大学をやめて主婦になることを求めたが、それはメグワルさんが望む人生とは違っている。

彼女の「夫」はさらに、彼女が大学に行く時に尾行して脅迫する行動をとったため、ついには彼女の両親も、結婚を拒否する彼女の決意を支持するようになった。村の自治機関「カースト・パンチャーヤト」の議会は、彼女の家族に対して160万ルピー(2万5000ドル以上)もの法外な罰金を支払うように命じ、メグワルさんを今も男性に嫁がせない代償として一家を村から追放した。しかし、それでも両親は彼女の味方だった。

メグワルさんは、NGO団体「サーアルティ・トラスト」と共に子供の権利のための活動を行うクリティ・バルティ氏に助けを求めた。 地元テレビ局「ニューデリー・テレビ」によると、バルティ氏らは合意の上で結婚を無効とするために働きかけており、村の議会による罰金の不当な要求に対しても訴訟を起こす意向を示している。

結婚の無効が実現するまでには1年以上かかる可能性があり、「夫」の家族との決着は容易にはつかないだろうが、メグワルさんの決意は固い。

「私は少しも困りません」とメグワルさんはガルフ・ニュースに語った。「向こうが訴訟を引き延ばすつもりならそれで構いません。法律は私の味方で、私が勝つということはわかっていますから」。

児童心理学者でもあるバルティ氏は、これまでも児童婚の無効に成功している。ガーディアン紙によると、5月だけで27件の無効を勝ち取っている。児童婚の無効が初めて認められたのは2012年だ。

インドの児童婚は表向きは違法だが、インドでは世界のどの地域よりも多く子供たちが児童婚によって幼い花嫁となっている。UNICEFの最新報告によると、20〜24歳までのインドの女性の43%が18歳になる前に最初の結婚をしている。

インドの児童婚は、メグワルさんの住むラージャスターン州のような貧しい農村地域でとりわけ高い割合で行われている。15歳未満の少女の結婚は概して減少傾向にあるが、一方で15〜18歳の少女の婚姻率は上昇している、と児童婚根絶を目指す団体「ガールズ・ノット・ブライズ」が報告している。

国際女性研究センター(ICRW)によると、未成年での結婚は、少女たちのHIV感染や家庭内暴力のリスクを高めることになる。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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