インドに海外転職すると、日系インド系企業に関わらず多くのインド人社員と働くことになります。その中ではデリー大学、ネルー大学、インド工科大学(IIT)といった優秀な大学の出身者も数多くいます。今回は、デリー大学に訪問して、デリー大生にインタビューしてきました!!彼らは学生生活をどのように過ごしているのか。また、インドの5年後10年後を創っていく彼らに「デリー大学で何を学び、将来どのような職業に就きたいのか。」を質問!また、実際に働いているデリー大出身の社員にもインタビューしています!インドの学生の考え方が聞ける貴重な時間です。
デリー大学 ノースキャンパス
校舎内の中庭。キャンパス一面に緑が広がり、芝生では伸び伸びとした空間で学ぶ生徒が多数いました。この環境が数多くの優秀なデリー大生を世に送り出しています。
設立年 1922年
区分 公立
場所 デリー
規模 約13万人の学部生と院生
カレッジ制の大学。6つのキャンパスにそれぞれカレッジがあり、全部で77大学あります。特に、ヒンドゥーカレッジ、セイントステファンカレッジが有名。学部は、社会学部、文学部、教育学部といった文系学部から、サイエンス研究科学部、数学科学部、医療科学部といった理系学部まで。また、美術・音楽学部などの文化系学部もあり、全部で16の学部と86の学科があります。インドの雑誌The Weekで、インド内の法学部で第三位に入ると称された名門大学です。
木製の机と椅子が備えられています。ホワイトボードではなく黒板を使って教えます。
廊下。開放的な廊下に、赤煉瓦の壁が特徴です。
8:00 起床
10:00 授業開始
12:00 昼休み
17:00 授業終了
18:00 軽食
19:00 帰宅
21:00 食事
1:00 就寝
一回の講義は1時間。それが1日に3.4回あります。休憩時間も一時間あり、友達同士でサッカーやバレーボールをして遊んでいるそうです。また、大学同士でコンペを行い、学生が学んだことを発表する場があります。授業内では積極的に発言し、生徒と講師で授業を作っていくのが基本です。
芝生の上で勉強をしている学生たち。インタビューに応えていただきました。
20歳 男性 政治科学部
大学で何について勉強していますか?
大学では、政治科学部を専攻しています。講義では、1.インド憲法 2.政治事情 3.国際関係 4.英語 5.グローバリゼーションといった科目を学んでいます。インドは2025年頃、今よりさらに発展して先進国のようになり、より他国との関係が密になっていきます。政治を学ぶことはビジネスで欠かせません。
将来どのような職業に就きたいですか?
将来は自分で会社を持ちたいと思っています。業種は特に決めていませんが、その時に需要があるサービス業を事業にすることを考えています。日本人の働き方に興味があるので、卒業後はまず日系企業に就職したいと思っています。日本人はインド人と違い、時間に厳しく、自制心に優れているので、今後日本の会社と連携していく上で学ぶ必要性があるでしょう。
21歳 男性 商学部出身
日本についてどう思いますか?
子供の頃から日本のアニメ、歴史に興味がありました。今では、日本語を勉強している程大好きです。また、日本は先進国なので様々な技術でインドを援助、投資してくれて、経済的な面でも好感を持っています。インドにはスズキ、ソニーといった日本の会社が多いので、インド人の大半が日本に対して良いイメージを抱いているのではないでしょうか。私は日本とインドの関係は良好だと思っています。
働く上で一番大切にしていることは何ですか?
経験です。将来、日本語と英語の通訳者になりたいので、日系企業に入りました。日系企業だと、日本語で話す機会も多いので将来の仕事に繋がると考えたからです。日本人の仕事に対する考え方を身に付ける経験となりました。インドの会社では、始業時間など時間に関してルーズですが、日本の会社は時間厳守で働いています。日系の会社は失敗をしても機会を与えてくれて、日本人は優しさと厳しさを兼ね備えているという印象です。日本人と働く経験を得られて良かったです。
いかがでしたでしょうか。デリー大学の学生の過ごし方は日本の学生と変わらないですね。しかし、考え方に関しては一人一人明確な意見を持ち、自分の将来のことについて真剣に考えている様子が伝わってきました。今後インドに転職される方はこういったインド人と共に働くことになります。臆せず、自分の意見を持って対話する力が求められます。自分を試しにインド人と働いてみませんか?成長できる環境がここにはあります。
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