「私たちはお互いに嫌いじゃない」対立するインドとパキスタン。しかし人々は愛を伝え合う

対立しているのは政治だけ。そこに生きる人々のほとんどは憎しみを求めていない。
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インドでは、政治団体がパキスタン人のアーティストや作家、スポーツ選手の活動を弾圧している。10月24日には、首都デリー近郊の都市グルガーオンで、インドのヒンズー至上主義政党シブ・セナを名乗る男たちが、パキスタン人俳優の公演を妨害した

こういった政治活動に怒りを感じた、ムンバイに住む36歳のラム・サブラマニアン氏は、ある活動を始めた。

「一連の妨害活動や襲撃事件を耳にして以来、何ができるかずっと考えてきました。市民のほとんどはパキスタン人を嫌っていないし、争いたいとも思っていません。芸術の扉を閉ざしてしまえば、邪悪で不要なものが入ってくる扉を開いてしまいます」と、サブラマニアン氏はタイムズ・オブ・インディア紙に語っている。

彼は#ProfileForPeaceというキャンペーンを立ち上げ、ヘイト・ポリティクス(憎しみに基づいた政治)に抗議したい人たちに参加するよう促した。


「私はインド人。ムンバイ出身です。パキスタン人を嫌いではありません。私だけではありません。私と同じような人がたくさんいます!」


「前へ進むために平和が必要だと信じている人はこの活動に参加してください。このメッセージを付箋に書いて自撮りし、プロフィール写真にしてください。#ProfileForPeace(平和を求めるプロフィール)

これ以上、芸術活動が妨害されるべきではない。私はそう思っています。ムンバイ、そしてインドのために。ヘイト・ポリティクスはもういらない。#SpeakUp(声を上げよう)」


彼の呼びかけに多くの人々が応え、ハッシュタグ・キャンペーンは、Facebook、Twitter、Instagramで拡散した。

インドでは南部のケララから北部のカシミールまで、パキスタンでは北部のラホールから南部のカラチまで、大勢の人たちが自分のプロフィール写真をメッセージ付きの写真に変更した。メッセージには、自分の出身地や、お互いを嫌っていないこと、彼らを分裂させているのはヘイト・ポリティクスだと書かれている。

「私はインド人。ムンバイに住んでいます。パキスタン人を嫌ってなんかいません。私だけではありません。同じ考えの人たちは山ほどいる。#ProfileForPeace」


「みんながやっているからという理由ではなく、本当にそう思うから投稿した!!!」


「私はインド人。ムンバイに住んでいます。パキスタン人を嫌っていません。私だけではありません。同じように感じている人がたくさんいる。#ProfileForPeace」


「#ProfileForPeace 政治的に作られた憎しみに勝てるのは愛だけだから!@TweetOfRam、始めてくれてありがとう」


「私はインド人です。

私はパキスタン人を嫌っていません。

私だけではありません。

私と同じような人がたくさんいます。パキスタン人の友達と一緒に

#ProfileForPeace 」


「私たちはインド人です。私たちはデリー出身です。私たちはパキスタン人を嫌っていません。それは私たちだけではありません。同じような人がたくさんいます」


「私の生徒たちからのメッセージ。#ProfileForPeace 」


「私はインド人です! 両親は共に1947年(インドとパキスタンがわかれて独立した年)の後にパキスタンから移住してきました。悲惨な話をたくさん聞いてきましたが、私はパキスタン人を嫌いではありません。#ProfileForPeace 」



「私はインド人です! バンガロール出身です。パキスタン人を嫌っていません! 私だけではありません! 同じような人がたくさんいます!!!」


「本当にすばらしいアイデアです…。このアイデアには魂が宿っている。友人のラム・サブラマニアンが考えだした、素晴らしく示唆に富むキャンペーンです。 前へ進むために平和が必要だと信じる人は参加してください。このメッセージを付箋に書いて自撮りし、プロフィール写真にしてください #ProfileForPeace。これ以上、芸術活動が妨害されるべきではない。私はそう思っています。バンガロール、そしてインドのために。ヘイト・ポリティクスはもういりません。#SpeakUp」


「私はインド人です。インドールの出身です。私はベジタリアンですが、野菜以外を食べる人が嫌いではありません。パキスタン人が嫌いでもありません。私とおなじような人はたくさんいます。#ProfileForPeace」


「私はヘイト・ポリティクスを支持しません。宗教、国、カースト、肌の色で人を判断しません」


「私はインド人です。デリー出身です。パキスタン人が嫌いではありません。私だけではありません。同じような人がたくさんいます。#ProfileForPeace」


「私はインド出身です。不可触民(カースト制度の外側とみなされ、差別されてきた人々)と宗教を尊重します」


「私はインド出身で、アメリカ合衆国に住んでいます。食べ物や、国、宗教で人を嫌いになったりしません。私だけではありません。同じような人はたくさんいます。#ProfileForPeace」


「私はインド人です。ターネー出身ですがパンジャブの出身でもあります。パキスタン人が嫌いではありません。私だけではありません。同じような人はたくさんいます」


「シブ・セナへ。憎しみを利用することを止めて下さい。友よ、同意するならリツイートして活動に参加してください」


パキスタン人も参加している。

「私はパキスタン人です。ラホールに住んでいます。インド人が嫌いではありません。私だけではありません。同じような人がたくさんいます。#ProfileForPeace」


「#ProfileForPeace…私のようにインドを愛する人はたくさんいます」


「私はパキスタン人です。インド人が嫌いではありません。ソニア・ガンディーとラジーヴ・ガンディーのように、インド門の近くでアイスクリームを食べるのが私の夢です。#ProfileForPeace」


「ヘイト・ポリティクスはもうたくさん!ありのままの私たちでいさせて。私はパキスタン人。インドを嫌いではありません」


「私はアフメド、パキスタン人です。インドに対してまったく憎しみは感じていません。インドの人々に平和と愛と敬意を。人生は短い。憎み合う暇なんてありません:)。#ProfileForPeace」



「私はパキスタン人です。イスラム教徒です。インドを嫌っていません」


「# パキスタンとインドの政治家のみなさんへ

憎しみを利用するのを止めてください。私は平和を望みます。パキスタンとインドの文化交流を支援します。私のような人はたくさんいます。

みなさん、同じように感じているならキャンペーンに参加してください。自分のために、そして戦争ではなく平和を望むすべての人間のために。ありがとう。

#ProfileForPeace #speakup

ラム・サブラマニアンさん、この平和キャンペーンをありがとう。パキスタンより」


インドとパキスタンの政治家の皆さん。人々の声が届いていますか?

この記事はハフポストインド版に掲載されたものを翻訳しました。

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