栃木小1殺害の容疑者、任意聴取後に廃車処分
栃木県今市市(現日光市)で2005年、小学1年の女児(当時7)が連れ去られて刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された無職勝又拓哉容疑者(32)が06年に警察から事情を聴かれた後、乗っていた乗用車を廃車処分にしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。栃木、茨城両県警の合同捜査本部は勝又容疑者が証拠隠滅を図った可能性もあるとみている。
勝又容疑者が捜査本部に対して、連れ去り現場の今市市から遺棄現場の茨城県常陸大宮市までの通行経路や時間を詳細に供述し、経路の防犯カメラなどに容疑者のものと似た乗用車が映っていたことも新たに判明。捜査結果が供述で裏付けられたことが、逮捕の根拠の一つになったという。
捜査関係者によると、捜査本部が勝又容疑者を任意で事情聴取したのは、「連れ去り現場付近に不審者が住んでいる」との情報が事件数カ月後に住民から寄せられたのがきっかけ。女児が車で連れ去られた05年12月1日の行動などを確認したが、勝又容疑者はいずれも関与を否定した。当時、乗っていた白いセダンタイプの国産乗用車を廃車処分にしたのは、数回目となった最後の事情聴取の後だったという。
PCに大量の幼児画像 小1殺害、児童ポルノ容疑検討
栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、栃木、茨城両県警の合同捜査本部が無職勝又拓哉容疑者(32)=殺人容疑で逮捕=の自宅から押収したパソコン(PC)内に、幼児性愛を示す大量の画像データが保管されており、一部は消去されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
捜査本部は消去されたデータを復元して解析しており、幼児への強い執着が事件の背景にあるとの見方を強め、動機などを調べている。5日午前、勝又容疑者を殺人容疑で宇都宮地検に送検した。
捜査関係者によると、復元できた画像データや、消去されずにそのまま残されていた画像には、出所が分からないものやインターネット上からダウンロードしたものなどが混在していた。