そんな状況を変えたいと、インドのアーティストのプラニタ・コーチャーレカーさんは、ユーモラスなイラストで不安障害を伝えるプロジェクトを始めた。
自身も不安障害を経験したコーチャーレカーさん。普段どんな気持ちで過ごしているか友人に打ち明けたところ、多くの人が彼女と同じ経験をしていることがわかった。
そこで、自分たちの経験を基に「不安を受け入れよう」と呼びかけるプロジェクトを始めた。
上司に呼ばれた時の気持ち。「私、何かしたっけ? 何か問題になりそうなことあったかな? 首になったらどうしよう?」
コーチャーレカーさんは「不安障害に苦しむ人たちは、不安に襲われることを心配しがちです。そんな人たちを少しでも救いたい」と、ハフポストUS版に話してくれた。
しかし、ただ経験を語るだけでは、不安障害に対する理解を広げられないと思い、イラストで伝えることにした。
不安障害を抱えていると、理由もないのに、パニックや大きなストレスに見舞われることがある。それが時には、健康を害する原因にもなる。
イラストは、そんな不安障害を抱える人たちが、日常的に直面する不安を、ユーモラスながらも的確に表現している。
体調が悪い時、インターネット先生に診てもらうと「治る見込みはない」と言われてしまいます
コーチャーレカーさんは、イラストが不安障害の現実に光を当て、より助けを求めやすい環境を作りたいと望んでいる。
「どんな人でも不安障害を抱えることはあります。それを知ることが、治療のための最初のステップです。不安障害を抱える人も、そうでない人も、不安障害についてよく知れば、お互いを助け合えます」
何でも考えすぎてしまいます(左)「アリは可哀想」(中)「ひどい人生だ」(右)「なんて不公平なんだろう…」
約束した時間通りに電話がかかってこないと、何度も何度も携帯をつけて確認します。そして段々不安になります…
夜中に物音が聞こえると、殺されるんじゃないかと心配になります
一日中、家の鍵を締めたかどうかが気になります
タクシーに乗る前、車内で、降りた後、携帯を忘れていないかどうか2回チェックします
とにかく優柔不断です。「こんにちは!」「こんにちは!」「元気?」「わかりません」
瞑想をしている時、頭の中ではこんなことを考えています。「何かが足を登ってくる…。ピザの匂いがする。あの支払いしたっけ? 水道の蛇口締めたかな? みんなすごく静かだな。今何時だろう? …瞑想うまくできてない…」
ゲームをすると、ストレスが増えます
新聞には悲しいニュースばかり書かれていて、つらい気持ちになるから読めません
物事を悪い方に考え、いつも心配してしまいます「シャツに火がついたらどうしよう…」
理由のない不安に襲われます
何も心配がないことを、気付かないうちに心配しています。「何も心配してないってことに、気付いた…」
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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