保守系政治ニュースのバイラルメディア「IJReview」、米国で一気に頭角を現す

政治ニュースのバイラルメディアIJReviewが驚異的な伸びを示している。Quantacastの調査によると、3月の月間ユニーク数が約2000万に到達し、この7カ月の間に10倍近くも増やしている。
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政治ニュースのバイラルメディアIJReviewが驚異的な伸びを示している。Quantacastの調査によると、3月の月間ユニーク数が約2000万に到達し、この7カ月の間に10倍近くも増やしている。

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 Quantcastが測定した月間ユニーク数(モバイルユーザー数+オンラインユーザー数)、月間ユニークユーザー数、月間ビジット数を以下に示す。昨年の9月からの増え方がすさまじい。また際立つ変化としては、半年前まで少数派であったモバイルユーザーが今や2/3近くも占めるようになったことだ。

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(ソース:Quantcast)

 ソーシャルメディアでの拡散効果により急伸したのだが、特にフェイスブックでのバイラルが目覚ましく多くのユーザーをサイトに誘導したようだ。IJReviewの記事が、フェイスブックでどれくらい"いいね!"されたり、"コメント"されたり、"シェア"されたか、その総数の推移は次のようになる。以下のグラフはNewsWhipにより毎月公表されるデータをプロットしたものである。この4カ月だけで総数(月間Interaction数)が8倍も増えている。3月の月間記事本数が630本だったので、記事1本あたり平均して1万8500回ものInterctionを起こしていることになる。

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(ソース:NewsWhip)

 ソーシャルメディアが政治的分極化に拍車をかけているとよく言われている。ネットでは好きなものしか接触しない傾向が強まっており、保守系ニュースサイトとリベラル系ニュースサイトが分断され、それぞれの閉じた中だけで「いいね!」を交わし合いながら拡散し、増幅していく流れが見られる。保守系の政治ニュースサイトであるIJReviewが急浮上したのも、そうした流れに乗ったのだろうか。米国の保守系政治ニュースサイトとして、Fox News, The Blaze, The Drudge Report, Newsmaxに次ぐ5番手に早くものし上がってきた。

 IJReviewの昨日の記事例を示す。

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 いかにもバイラル狙いの記事つくりである。このようなバイラルメディアがすぐには政治の世界で大きな影響力を及ぼさないだろう。でも、若者を中心に一般大衆が、伝統的なマスメディアよりもソーシャルメディアなどを介してニュースを選び閲覧するようになってきているだけに、バイラルメディアを介して政治ニュースと接触する機会も増えてきそうだ。

◇参考

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(2014年4月12日の「メディア・パブ」から転載)