人気漫画「キャンディ・キャンディ」の作画で知られる漫画家、いがらしゆみこさんの名前が、カリブ海のタックスヘイブン(租税回避地)の法人の役員として「パナマ文書」に載っていることがわかったと、朝日新聞デジタルなどが報じた。
南ドイツ新聞と国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が入手したパナマ文書によると、いがらしさんの名前があったのは、英領バージン諸島の会社の登記関連資料。1998年12月から2002年3月まで、役員を務めたことになっていた。住所がいがらしさんと一致し、後任の役員に娘の名があった。
事務所によると、いがらしさんは「びっくり。なんじゃらほいっていう感じ」と困惑。資料には、いがらしさんと娘の署名が同じ筆跡による漢字で記されていたが、いがらしさん母娘のものとは別の筆跡だという。事務所は「第三者が勝手に名前を使ったのではないか」としている。
(パナマ文書にいがらしゆみこさんの名前 別人の筆跡か:朝日新聞デジタルより 2016/11/27 05:08)
パナマ文書には、音楽家の小室哲哉さんやイラク戦争に反対した元外交官の天木直人さんが関わる会社があった。小室さんは2001~02年に英領バージン諸島の法人の役員だった。事務所を通じ「そういう登記があったとは知っているが詳しいことは分からない」と説明した。
NHKニュースによると、天木さんは「『中国のビル・ゲイツ』と呼ばれているという中国人の男性から中国で携帯電話の動画配信サービスをするビジネスの誘いを受けた。資本金を2人で折半し1400万円程度を出した。しばらく頑張ってみたがうまくいかなくなってその中国人とは連絡がつかなくなった。タックスヘイブンを利用して税逃れなどの不正をするつもりなどは全くなかった」と話した。
「パナマ文書」は中米パナマの法律事務所から流出したタックスヘイブンにペーパーカンパニーを持つ顧客などのデータで、ICIJが各国の報道機関と連携して分析を進めている。
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