かつてはインターネットブラウザの代表格だった「Internet Explorer」(IE)が、マイクロソフトの次期基本ソフト(OS)「Windows 10」ではメインブラウザの座から陥落する見通しになった。イギリスのFinantial Timesが3月17日、「グループが認めた」と伝えている。
マイクロソフトグループは、次期OSのWindows 10に搭載されるメインブラウザに、IEの名前をつけない意向だと認めた。「スパルタン・プロジェクト」と呼ばれる次期ソフトウェアの開発では、PCでの高いシェアに依存した態勢から脱却し、タブレットなどデバイスの多様化に合わせたブラウザを目指すという。
IEは1990年代後半、当時主流だったブラウザ「Netscape Navigator」への対抗策として登場した。Windows搭載PCに無料でインストールされることで高いシェアを獲得し、登場後3年でNetscapeを追い抜いたが、のちに独占禁止法違反で捜査を受けることにもなった。
2000年には、インターネット・ブラウザの95%と推定される高いシェアを獲得したが、セキュリティー面での弱さが相次いで指摘されたことや、モバイル端末への対応が遅れ、後発のFirefoxやGoogle Chromeにシェアを奪われていた。FTによると、最近のIEのシェアは20%前後まで落ちたとみられ、50%に迫ったChromeに水をあけられ、Firefoxにもほぼ並ばれていた。
ただ、IE関連ソフトを開発してきた企業にも配慮し、Windows 10には新バージョンのIEも短期間搭載されるという。
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