幼い子どもにマインクラフトはオススメしない。

一見、ゲームを通じて食育ができているようにも感じるが実際は違う。

大人子どもを問わず、大流行が続いている『Minecraft(マインクラフト)』。

売り上げ本数は、全世界で1億2,000万を超えている。僕もこのゲームのプレイヤーだ。

YouTubeには、このゲームの"プレイ動画"と呼ばれるものが山のようにアップロードされており、多くの子どもがそれを視聴している。僕が務める保育園に通う子どもたちも同様だ。なかには実際にプレイしている子も数名おり、保護者の迎えがくると途端にスマートフォンを奪ってそれを始める。

ただ、僕は幼い子どもにマインクラフトはオススメしない。

というのも、このゲームには牛や鶏などの動物を殺めることで肉を得て、それを食べることによって空腹にならないようにするというルールがある。(プレイするモードにもよる)

一見、ゲームを通じて食育ができているようにも感じるが実際は違う。

「死ね!」「殺せ!」「倒せ!」プレイしている子どもたちはこう言いながら、動物たちに剣や斧を振っている。

多くの子どもが視聴しているプレイ動画内の投稿者たちも「お腹すいたから牛をやっちゃおう」といった具合だ。

動物から肉を得て、食べる。これらの本当の意味を分かっている大人は問題ない。

しかし、幼い子どもはそれが分かっていない。なのに、当たり前のように動物を殺めている。

「どうして虫は潰していいのに、他の生き物はだめなの?」

せめてこういった疑問が生まれてから、プレイしたり、プレイ動画の視聴をするようになってほしい。動物たちを殺めながら、または殺めている様子を収めたプレイ動画を視聴しながらニコニコしている子どもを見ると、強くそう思う。