Hyperloop Transportation Technologies(HTT)が、インド・アマラーヴァティー~ヴィジャヤワーダ間約27マイル(約44km)のHyperloop路線建設契約にサインしたと発表しました。初期計画の立案に約6か月をかけ、その後に建設を開始する予定です。
インド初となるHyperloop計画は総延長約44kmと、これまでに発表された国の計画に比べるとかなり短くなっています。現在、現在の2都市間の移動時間はおよそ70分とされますが、Hyperloopが開通すれば、わずか6分で到着するとのこと。
建設に必要な資金は、アーンドラ・プラデーシュ州の経済開発委員会によると官民パートナーシップで提供されるとのこと。しかしその大部分は民間が負担することになるとリリースには示してあり、最終的には税金のような格好で徴収されることになるかもしれません。
なお、総延長の短さと着工時期などの要因により、このHyperloop建設計画は世界で初めて完成にこぎつける路線となる可能性があります。それはインドにとっては大きな経済利益をもたらすかもしれません。
なお、HTTはアブダビを皮切りに欧州アジアで次々とHyperloopの建設計画を進めていますが、2015年に発表したカリフォリニア州クエイ・バレーのテストコースは、どういうわけかいまだ着工には至っておらず、HTTは世界各国での建設計画締結を優先している模様。これは地道にポッド開発および走行テストを重ねるHyperloop Oneとは対象的なところです。
[Image : Hyperloop Transportation Technologies]
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(2017年9月7日Engadget日本版「インドで約44kmのHyperloop建設計画が始動。世界初の実用化路線になる可能性も」より転載)