「ハイブリッド・エアシップ」どこでも離着陸できる飛行船、2018年から販売へ

ロッキード・マーチン社が、舗装道路のない場所でも離着陸できる『ハイブリッド・エアシップ』の販売を2018年から開始すると発表した。飛行場がなくても離着陸できる飛行船だ。

アメリカ防衛大手のロッキード・マーチン社が6月16日、舗装道路のない場所でも離着陸できる『ハイブリッド・エアシップ』の販売を2018年から開始すると発表した。ハイブリッドエンタープライゼス社を通じて発売する。

ハイブリッド・エアシップはヘリウムを利用して飛行し、最大乗員は19人。積載量は21トンで、時速60ノット(約111キロ)。

離着陸にはホバークラフトで利用されているエアクッションのような仕組みを利用。飛行機では2400フィート(732メートル)の長さの滑走路が必要だが、ハイブリッド・エアシップなら500フィート(150メートル)の長さの空間さえあれば、ほぼ垂直の離着陸が可能だ。

プレスリリースは、面積にすると世界の3分の2以上、人口にすると世界の半分以上の人の住む場所で、舗装道路が整っていない環境にあると指摘。ハイブリッド・エアシップを使えば水陸どこでも、大量の荷物を手頃な価格で運搬できるようになるとしていている。

燃料コストも少なくてすみ、ハイブリッドエンタープライゼス社のロブ・ビンズCEOは、「ヘリコプターの7〜8倍安い」と述べた。

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