カリブ海諸国で深刻な被害をもたらした大型ハリケーン「イルマ」は、日本時間9月10日の夜、フロリダ州に上陸することが予想されている。フロリダ州南部ではすでに暴風や雷、竜巻注意報が出され、警戒を強めている。
キューバ北部を通過後、イルマの勢いは若干衰えたが、フロリダ州に近づくにつれて再び勢いを増すことが予想されている。ハリケーン発達初期はマイアミへ向かうことが予想されていたが、タンパ方面へと進路を変更した模様。
フロリダ州のリック・スコット知事は、避難区域に住む住民に向けて、早急に避難するように強く訴えた。フロリダ緊急事態管理事業部によれば、およそ630万人が避難指示を受けた。
イルマは最初にフロリダ州南部のフロリダキーズ諸島から上陸し、西南海岸へのぼる見込み。フロリダキーズ諸島の一部では、最大25インチ(63.5センチメートル)の降雨量が予想されている。アメリカ国立気象局は諸島からの避難を呼びかけ、ツイッターで「フロリダキーズ諸島で安全な場所は一切ない」と注意を喚起した。
マイアミから北西20~25マイル(32.2~40.2キロメートル)のミラマーにて、時速40マイル(時速64.4キロメートル)の風
ハリケーンの目はマイアミ市を通過しないものの、気象学者は、市内でも生命に危険がおよぶ暴風が発生すると予測している。イルマは7日、時速185マイル(時速297.7キロメートル)の暴風を37時間維持し、観測至上最高速度の記録となった。
イルマがフロリダに近づく一方で、ハリケーン「カティア」は8日の夜、メキシコの東海岸に上陸した。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳・編集しました。