難民をヨーロッパ連合(EU)加盟国が受け入れる政策の是非を問う国民投票が10月2日、ハンガリーで実施され、選挙管理当局は暫定開票結果を発表した。投票率は約43%で規定の50%には及ばず、選挙は無効となった。投票結果は開票率99.98%の時点で、反対が98%を超え、圧倒的だった。BBCなどが報じた。
しかし、「反難民」姿勢で知られるハンガリーのビクトル・オルバン首相は、国境にフェンスを設置するなどして、難民らの流入を阻止。EUは難民への支援を加盟国間で分担するよう決定したが、ハンガリー政府は5月、このEUの決定の是非を問う国民投票を実施するとして対抗してきた。
国民投票の結果を受けてスピーチするオルバン首相(October 2, 2016. REUTERS/Laszlo Balogh)