人間ピラミッド禁止、大阪市教委が全国初【組体操】

大阪市教委は2月9日、組体操でと四つんばいの姿勢で積み重なる「「人間ピラミッド」を2017年度から禁止することを決めた。
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大阪市教委は2月9日、組体操で四つんばいの姿勢で積み重なる「「人間ピラミッド」を2017年度から禁止することを決めた。肩の上に立って円塔をつくる「タワー」も同様に危険なため禁止される。文部科学省によると、自治体が禁止するのは全国初だという。共同通信などが報じた。

組体操は、小中学校の運動会や体育祭でよく実施されているが、近年は高さを競う傾向にあり、専門家から危険性が指摘されてきた。大阪府八尾市の大正中学校では2015年9月に、10段のピラミッドが崩れて負傷者が出た。大阪市教委でもこの事故と同月に、ピラミッドの段数を5段まで、タワーは3段までに制限していた。

毎日新聞によると、2015年度の大阪市立小中学校の組体操による負傷事故は170件。このうち骨折は53件で、2013年度(50件)や2014年度(45件)から改善しなかった。また、段数を規制した後も、ピラミッドとタワーで計7件の骨折事故が起きていた。

大阪市教委の大森不二雄委員長は「一体感を味わう子どもや感動する保護者もいるだろうが、そうでない人は声を上げられない。どちらが多数か分からないが、事故が多い現状を踏まえれば、多数決で決める話ではない」と語ったという。

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