オーストラリアの巨大な牛に、大勢の人たちが目を奪われている。
ニッカーズと名付けられたその牛は、オーストラリア南西の街・マイアラップにある牧場で飼われている7歳のホルスタイン。
こんなに大きいと不便なこともありそうだが、大きすぎる体がニッカーズの命を救ったという。飼い主のジェフ・パーソンさんはニッカーズを売ろうとして、食肉処理業者から大きすぎると言われた。
「重すぎて、食肉処理施設の設備を通り抜けられないんだ」「このまま、幸せに暮らすことになるだろう」と、パーソンさんはニュースサイトのパースナウに語る。
BBCによると、ニッカーズは他の牛たちを先導する役目を担う牛として買われた。もともと周りより大きく目立つ牛だったが、いつになっても成長がとまらなかった。
そして気が付いた時には、売るには大きすぎる牛となっていた。
そのサイズゆえに、周りの牛たちから恐れられているかと思いきや、ニッカーズは慕われているという。
「ニッカーズを放牧場に入れると、他の牛たちが彼についていくんだ。ニッカーズが起きて歩き始めると、後ろに何百頭もの牛の群れができるよ」とパーソンさんは話す。