昆虫食の世界に体当たりで挑んだ。コオロギ、サソリ...本音100%の感想は?

「キワモノ」などとバカにしてはいけない

「昆虫食」という単語にどのようなイメージをお持ちだろうか?

馴染みのない人がほとんどかもしれない。中には、「キワモノ」というイメージで敬遠しがちな人もいるだろう。しかし、決して軽くみてはならない。

ハフポストの動画チャンネル「はふちゅーぶ」の2人がその重要性と、何よりも大事な味について本音100%でお届けしたい。

そもそも、なぜ昆虫食が大事なのか?答えは簡単、世界の人口が増え続けるなか、食糧の確保が重要になるからだ。

昆虫食を推奨している組織の一つにFAO=国連食糧農業機関がある。日本の人口は減っているが、逆に世界全体では増えている。当然、必要な食糧の量も増えるわけだが、牛肉や豚肉など畜産を増やせば、その分大量の飼料が必要になり、環境汚染などにつながる恐れもある。

その点昆虫食では、廃棄される食材などを飼料にして育てられるため、環境への負荷が比較的少なく、タンパク質や微量栄養素を補給できる。

とはいえ、問題はあるだろう。そう、味と見た目だ。

今回「はふちゅーぶ」では都内の昆虫食専門店でフタホシコオロギキョクトウサソリを購入。食べてみることにしたのだが、ハフポスト編集部でも、コオロギのリアルな絵がプリントされたパッケージに抵抗感を持つ人も少なくなかった。

コオロギは「初めての昆虫食におすすめ」らしい。いざ口に入れると...

ほんのり「えびせん」の味というか香りのようなものが鼻腔を抜ける。1つ食べてしまえば、あとは抵抗感がなくなるような気もした。

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コオロギの説明書

続いてはサソリ。タイ原産らしい。

まず毒が怖いのだが、店員さん曰く、毒の心配はないとのこと。細く伸びたシャープな尻尾の先には、針の部分がそのまま残されている。よくみてみると、身体には細かい産毛(?)が生えている。

この時点で食欲はやや減退気味だが、偏見は良くない。トライしてみよう。

思い切って口にイン。針が口に刺さるようなことはない。味は...ほぼない。コオロギ以上に何も感じない。サクサクしたものが口の中にある、という感じだ。

結論。口に入れてしまえば、何も怖いことはない。この調子ならば他の昆虫にもトライできそうだ。世界の食糧難に思いを馳せる...のは簡単じゃないかもしれないが、昆虫食が新しいきっかけになるかもしれない。