ハフコレ編集部

「LGBTQ+」「SOGI」とは?ゼロから学べるオススメ書籍10選

何気ない言葉で誰かを傷つけないために、正しい知識を身につけましょう。「職場ではどんな質問がハラスメントになるの?」「カミングアウトされたら、どうすればいい?」など疑問を解決する書籍を紹介します。
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Getty Images

「LGBTQ+の意味は知っているけれど、実際に職場や教室に当事者がいたらどうすればいいんだろう?」「SOGIハラってなに?どんなものが当てはまるんだろう?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?

本記事では、「今更聞けない疑問」や「こういう場合はこうしよう」と分かりやすく教えてくれる書籍を厳選して紹介します。

漫画やイラスト付きのものや、当事者目線にこだわったものなど、自宅はもちろん、教室やオフィスに置いておきたいものばかりです。

「これが聞きたかった!」がたくさん

「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな..怒られたりしないかな..」に一つ一つ、丁寧に答えてくれる一冊。

「『ホモ』『レズ』って呼び方はダメなの?」「日本はLGBTに寛容な国じゃないの?」などといったLGBTQ+に関する疑問に加え、「女性車両って男性差別じゃない?」「なんでジェンダーのゼミにいるのに化粧してるの?」などのジェンダーバイアスに関する疑問にも答える、まさに第一歩を踏み出すのにおすすめです。

よく耳にするけれど、あまり理解されていない事柄や、よくある誤解、課題まで、身近な例を取り上げながら説明してくれます。

「多様性にオープンな職場や教室をつくりたいけど、そもそも何に注意したらいいの?」

性的指向(恋愛感情や性的な関心がどの性別に向いているか、向いていないか)や性自認(自分の性別をどう認識しているか)に伴う、職場や学校でのハラスメントやいじめ。

「素敵な環境を作りたい」「当事者を理解したい」とは思っていても、どこでどのような言動が、ハラスメントになっているか不安という方や初心者の方にもおすすめ。

LGBTQ+とSOGIの違いから、丁寧に解説してくれます。

ジェンダーに基づく「らしさ」を問い直そう!

ジェンダーに基づく「らしさ」を考えることは、職場や教室、そして家庭をより安全で心地良い場所にしてくれるかもしれません。

『これからの男の子たちへ』は「男らしさ」の呪縛は何歳から始まる?わが子をセクハラ加害者にしないためには?という、男の子を育てる女性弁護士の問いから生まれた一冊です。

「男らしさ」の息苦しさや危険性、性教育などトピックが幅広く、男の子の親をはじめ、ジェンダーを問わずおすすめです。柔らかい文調で、各章が簡潔にまとまっています。

すぐに実践できることも数多く紹介されており「確かにこれやっちゃってたかも...」「こういう時はこれに気をつけると良いのか!」など自分と照らし合わせながら、読み進めることができます。

性はこんなに自由なんだ!楽しく学べる一冊

「セクシュアル・マイノリティ」と一口に言っても、その中には「自分のセクシュアリティが分からない」「自分はどんな風に自分の性を表現したいんだろう?」と悩んでいる人も沢山います。

『13歳から知っておきたいLGBT+』は、カラフルな図やキャラクターによる解説があり、まるで絵本のような一冊。アイデンティティとしてのセクシュアリティやジェンダーについて、難しい印象を持っている人にもおすすめです。

セクシュアル・マイノリティの人たちへのインタビューもあり、基礎知識の理解はもちろん「性はこんなに自由だったんだ」と新たな気づきが生まれます。

漫画で学ぼう!基礎知識から個人の体験談まで

ジェンダーやセクシュアリティに関連する知識や、当事者の経験談を漫画で紹介しているパレットーク。

「『知らなかった』を言い訳にして、誰かを傷つける時代を終わらせよう」という思いで書かれた一冊です。とても読みやすく、入門書としておすすめ。

「LGBTQ+とは?」「パートナーシップ制度と同性婚の違いは?」などの基礎知識に加え、「職場ではどんな質問がハラスメントになるの?」「カミングアウトされたら、どうすればいい?」などといった内容も多く紹介されています。

「若者に伝えたい性の知識」も学べる

基本用語や知識のカバーはもちろん、性教育やLGBTQ+の若者が経験しやすい事例もまとめた一冊。

「自分のセクシュアリティに関して、周囲に心ない言葉を言われたらどうしよう」

「デート相手からのセックスを断るのは失礼なのかな」

など「性に関する悩み」に答えてくれます。

「当事者を取り巻く問題を理解する」「性に関する正しい知識を得る」という二つの目的で、大いに頼れる一冊です。

「これが知りたかった!」をピンポイントで教えてくれる。

漫画やイラストでできた読みやすい一冊。基礎知識や用語解説に加え、制度や法律にも触れていて、情報量もかなり充実しています。

目次も細分化されているので知りたいことをピンポイントに読むことができます。

「教育現場での支援は?」「カミングアウトされたらどうすればいい?」などの疑問にも「一緒に考えてみましょう」と丁寧に手を差し伸べてくれます。

「男女」どちらでもない?ノンバイナリーという性自認

ノンバイナリー/ジェンダークィアは、男女という性別二元論にとらわれない性自認。

はじめてLGBTについて学ぶ人の中には「LGBTだけじゃないの?」「Q+とは?」と疑問を持っている人もいるのではないでしょうか?

LGBTにとどまらない多様な形があり、「Q+」に含まれる性自認の一つがノンバイナリーです(LGBTQIA+などの表記方法もあります)。

『ノンバイナリーがわかる本』は関連用語や歴史をはじめ、心身の健康や人間関係などにおける社会課題など、幅広いトピックが分かりやすく書かれた一冊です。

誰にも性的な魅力を感じない。それも一つの性的指向

誰にも性的な魅力を感じない「アセクシュアル」。

アセクシュアルは「セクシュアリティがない」状態ではなく、一つのセクシュアリティです。一方で「まだ良い人に出会っていないだけ」「そういう時期だよ」などと、あまり理解されていない現実もあります。

アセクシュアル当事者の著者が、その“見えない性的指向” について、丁寧に説くまとめたのが『アセクシュアルのすべて』。

基礎知識やよくある誤解について丁寧に解説しており、「この本に出会えて良かった」「自分の性に対する違和感に答えてくれた」など、SNSや通販サイトの口コミでも評判の一冊です。

「同性カップルはどんなことに困ってる?」弁護士の当事者が答えます。

同性婚とも呼ばれる結婚の平等が法律で認められていない日本。法律や制度について、少しでも知っておくと「当事者が困っていること」が見えてくるものです。

弁護士で同性のパートナーを持つ著者が、一人の当事者として、一人の弁護士として、多角的な視点で結婚の平等について綴っています。

第二章の「同性愛者からの法律相談」では、「同性カップルはこういう問題に直面するかもしれないのか」という気づきが多く、当事者をサポートするにあたって一度は読んでおきたい一冊です。 

 

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