フランスの高級ファッションブランド「ジバンシィ」創業者のユベール・ド・ジバンシィ氏が3月10日に死去した。The Localなど複数の海外メディアが報じた。91歳だった。
ジバンシィの公式Twitterでも、「創業者ユベール・ド・ジバンシィの訃報を報告するのを悲しく思っています」と発表された。
ジバンシィは、フランス・オートクチュールを作り上げた主要な人物であり、半世紀以上にわたってパリジャン・シックとエレガンスを築き上げてきた紳士、創業者ユベール・ド・ジバンシィの訃報を報告するのを悲しく思っています。彼の死は多くの人から惜しまれるでしょう。
ジバンシィ氏は1927年、フランス・ボーヴェの貴族の家系に生まれた。幼い頃に父を失くし母と祖母によって育てられ、1952年、パリ市内にオートクチュールメゾンを設立した。
ジバンシィ氏は伝説の女優、オードリー・ヘプバーンの映画衣装を手がけたことでも知られている。映画『麗しのサブリナ』で初めてヘプバーンのドレスをデザインして以降、ヘプバーンがこの世を去るまで親交は続いた。
中でも、『ティファニーで朝食を』のオープニングを飾った黒いドレスはヘプバーンのアイコンにもなり、ジバンシィ氏の代表作の一つになった。
シンプルで洗練されたシルエットの中に、優雅さがあるスタイルを提案し続けたジバンシィ氏。
ヘプバーンはジバンシィ氏について、「彼が作り出す服は、私そのものを表す唯一の服なんです」と語っていた。