北朝鮮、平昌五輪参加をめぐり韓国と電話協議へ

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新年の辞を述べる金正恩氏
KCNA KCNA / Reuters

北朝鮮は1月3日、韓国・平昌五輪への代表団派遣について、この日午後、韓国側と電話協議することを明らかにした。聯合ニュースなどが同日伝えた。

北朝鮮の最高指導者、金正恩朝鮮労働党委員長は1日、新年の辞を述べた際、韓国側との協議に前向きな姿勢をみせていた。

ただ、協議の主な議題は五輪参加問題で、核・ミサイル開発については触れなかった。緊張関係は依然、予断を許さない情勢だ。

聯合ニュースによると、韓国との「窓口」役を担っている北朝鮮の組織、「祖国平和統一委員会」の李善権(リ・ソンクォン)委員長がこの日、金委員長の意向として朝鮮中央放送(ラジオ)で発表。午後3時(日本時間午後3時半)から、北朝鮮と韓国の軍事境界線にある板門店で電話(ホットライン)で協議する予定だと明かした。

放送の中で、李委員長は「最高指導者の意を受け、真摯な立場や誠実な姿勢で南朝鮮(韓国)側と緊密な連携を取る」「(平昌冬季五輪への)代表団派遣に関連した実務的な問題を議論する」などと述べた。

朝日新聞によると、金委員長は1日、平昌五輪について「成功を心から望む」などと歓迎し、代表団の派遣についても前向きに検討することを表明。これを受けて、韓国の趙明均(チョ・ミョン・ギュン)統一相も2日、板門店の韓国側施設で両国の高官同士による協議を9日に開くことを提案していた。

一方、金委員長はアメリカ本土を攻撃できる核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイルを実戦配備したとも表明した。核・ミサイル開発を続ける姿勢を崩しておらず、今回の南北協議が朝鮮半島の緊張緩和につながるかは不透明だ。