細田守監督最新作『未来のミライ』公開決定 兄妹がテーマ「オーディションをすすめているところ」

公開は2018年7月20日。
Open Image Modal
「未来のミライ」特報 / YouTubeより
「未来のミライ」特報 / YouTube

Open Image Modal

細田守監督最新作『未来のミライ』来年7・20公開決定 兄妹がテーマ

 『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』に続く、細田守監督最新作『未来のミライ』が来年7月20日に公開されることが13日、発表された。都内で会見を開いた細田監督は「主人公を4歳の男の子にしたことが一番のチャンジ。世界の映画史を見てもあまり例のない年齢の主人公でしか見えてこない新しい世界の広がりを、皆さんと共有できたらいいなと思って作っています」と新作にかける思いを語った。

 とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってくる。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。そんな時、くんちゃんが出会ったのは、未来からやってきた妹、ミライちゃんだった。このちょっと変わったきょうだいが織りなす物語。小さなお兄ちゃんの大きな冒険が始まる。

 具体的には、物語上の必然で横浜市磯子区、金沢区あたりが舞台になっているという。細田監督自身が、今年5歳になった長男と、もうすぐ2歳になる長女の父親であり、妹ができてからの長男の変化、独り占めしていた母親の愛を奪われ、渇望する姿などを目の当たりにした実体験などを存分に生かした作品になりそうだ。

 進捗としては、「絵コンテはいままでの作品でもっとも早くでき上がっています。100分くらいの作品になりそうで、作画をススメながら、声の演技をする人のオーディションをすすめているところです」と細田監督。

 齋藤優一郎プロデューサーは、「5月のカンヌ国際映画祭でインターナショナルセールスをはじめて、ありがたいことに映画が完成していないのに、南米や中東を含め、57ヶ国の国々からオファーをいだたき、映画を配給させてもらえることが決定しています。国内では東宝配給で『バケモノの子』の458スクリーンと同等、あるいはそれ以上の規模で公開する方針」と発表した。

関連記事