プロ野球・楽天イーグルスの元監督で同球団副会長の星野仙一さんが1月4日、70歳で死去した。楽天球団の発表によると、2016年7月にすい臓がんであることが判明し、12月末より病状が悪化したという。
楽天は6日、「星野仙一取締役副会長永眠に関して」と題した声明を公式サイトに掲載。2016年7月に急性すい炎を発症したことをきっかけに、すい臓がんを患っていることがわかった。
突然の訃報に悲しみの声が相次いでいるが、星野さんの意思により、関係者などへの病気の報告は控えたという。お詫びをした上で、「人前では常に強気を貫いた『星野仙一』のスタイルを最後まで全うしようとしたことですので、何卒ご容赦ください」とつづった。
星野さんは2010年、63歳で楽天の監督に就任。就任3年目の2013年、エースの田中将大投手を擁して「日本シリーズ」を制覇した。
同球団は、監督としてチームを初優勝に導き、東北の被災地を勇気づけた星野さんを、「最後の最後まで野球に情熱を燃やし、野球に一生を捧げた星野副会長でした」と悼んでいる。
楽天の声明全文
星野仙一取締役副会長が2018年1月4日(木)午前5時25分に永眠されましたことをご報告いたします。
2016年7月に急性膵炎を発症したことをきっかけに膵臓癌であることが判明いたしました。その後、体調に波はあったものの仕事に支障をきたすことなく過ごしておりましたが、2017年12月末より病状が悪化し、息を引き取られました。最期は昼寝でもしているような安らかな表情でご家族に看取られて旅立たれました。
故人の意思とはいえ、大変お世話になった方々に対し、十分なご報告をせぬまま、この日を迎えてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。
人前では常に強気を貫いた「星野仙一」のスタイルを最後まで全うしようとしたことですので、何卒ご容赦ください。
息を引き取る直前まで「コーチ会議に出られるかな」と言っておりましたように、最後の最後まで野球に情熱を燃やし、野球に一生を捧げた星野副会長でした。
故人に代わり、今まで支えてくださった全ての皆さまに感謝申し上げます。