星空保護区の町で「星降るレストランSUPERIOR」が開催。地域の食文化力向上を目指す

全国5ヵ所で開催されている「星降るレストラン」。その総本山となる岡山県井原市美星町で、地域の伝統文化と美食のマリアージュを目指す特別版イベント「星降るレストランSUPERIOR」が初開催される。

岡山県の井原市観光協会は、株式会社ビザビと日本航空株式会社の共創事業「星降るレストラン」の一環として、2025年2月2日に「星降るレストラン SUPERIOR」を開催する。海外拠点で活動するミシュランシェフや、国内外で活躍するミシュランシェフを講師として招き、地域の腕利き料理人にガストロノミーの手技手法を伝えてもらうことで、地域の食文化力向上を目指す。

※本事業は観光庁「地域一体型ガストロノミーツーリズム推進事業」の一環として実施される。

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井原市観光協会

「星降るレストラン」は2021年に井原市美星町でスタートし、沖縄県の小浜島、鹿児島県徳之島町、千葉県一宮町、北海道弟子屈町にエリアを拡大してきた。星がきれいに見える屋外環境で、季節の移ろい、時の流れを感じられる非日常空間を演出。腕利きのシェフたちがシーズナブルな郷土の食材を使って、その土地でしか味わえない美食を提供するイベントだ。

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井原市観光協会

開催にあたって、国内外で活躍するミシュランシェフが、地域の腕利き料理人に対して長期的なコーチングを行った。ウェビナー版とリアル版の2つのシェフ塾が開催され、ウェビナー版ではスペイン・バスク地方の「Txispa」 オーナーシェフ前田哲郎氏が、ガストロノミーによる地域づくりを伝えた。第二弾では福岡の「Sola Factory co.」オーナーシェフである吉武広樹氏が、リアルシェフ塾として、対面にて実践的な調理技法を中期的にコーチングした。

当日は、シェフ塾から選抜された料理人6人と、本企画で講師を務めている福岡のオーナーシェフ・吉武広樹氏が、全8品の特別メニューを提供する。

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井原市観光協会

料理をより一層楽しめるように、ペアリングドリンクにもこだわっている。厳選した日本茶と菓子、そしてお酒を楽しむ茶酒房として人気を集める福岡「万(よろず)」から茶司・德淵氏がおもてなし。独創的な日本茶と茶酒に加え、お酒が飲めない方にも德淵が開発したお茶を使った特製ノンアルコールカクテルを用意。加えて、フランスで活躍した自然派ワインの醸造家・大岡弘武氏のワインも提供する。 

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井原市観光協会

地域ならではのガストロノミーを創出し、備前・備中・備後地域を、肥沃なテロワールに育まれた滋味溢れる食材で彩られる「食彩のまち」としたい考えだ。

開催概要
開催日:2025年2月2日(日)
集合時間/場所:16:45/美星天文台 開店 17:00
会場:3会場回遊型レストラン(中世夢が原 城主の館、星空ペンションコメット、美星天文台)
料金:食事+ペアリングドリンク¥25,000(サービス料込み)
食事+ペアリングドリンク+宿泊¥33,000〜(サービス料込み)
予約:特設サイト|https://hoshifuru-restaurant.com/superior/

 

岡山県井原市美星町について
35年前に日本で初となる「光害防止条例」を制定した美星町。住民一体となって暗い夜空を保護することで、住んでいる人、訪れる人々が美しい星が見られる環境を守り続けてきた。その取り組みが認められ、2021年11月星空版の世界遺産と称される「星空保護区(コミュニティ部門)」に認定。保護区としては日本で3番目、「ダークスカイ・コミュニティ」としてはアジア初となる快挙を遂げた。