中国のSNS「ウェイボー」に5月16日に投稿された写真が、大きな反響を呼んでいる。
その写真が、これだ。
この写真は、それぞれ2008年と2018年に香港で撮影された写真を比較したもの。10年という時間が経っているが、登場人物は変わらない。パパと娘、猫と犬。娘はパパに抱かれて、パパは片手で猫を撫で、その足には犬が乗っている。
この投稿は5月29日現在6万2千件以上のいいねがつき、「素晴らしい」「幸せってこういうこと」「娘さん成長したね」といった感動のコメントで溢れている。
投稿者のワンさんは、2013年から毎年、同じ構図で撮った写真をウェイボーにアップしている。Mail Onlineによると、初めてこの写真を撮ったのは妻のグレースさんだった。2008年当時、ワンさんは39歳。娘のティファニーさんは生まれたばかりだったという。
「(写真を撮られたとき)私はとても疲れていました。たぶん娘のおむつを替えたばかりで、ソファに座って休んでいたんです。娘は側で眠ってましたよ。突然、犬が私の体の上に上がって来て、少しも動くことができませんでした」
2009年から2012年まで、同じ写真を撮ることはなかった。ところが2013年、当時5歳だった娘が2008年の写真を見つけ、また同じ写真を撮りたいと両親にお願いしたという。それ以来、家族は毎年写真を撮り、ネットにアップし続けた。
Mail Onlineの取材によると、ワンさんは「中国の家庭では、妻が妊娠すると"衛生的な理由で"ペットを捨てるのが一般的だ」と話したという。ペットの毛や排泄物が、胎児や母体に悪い影響があると信じられているためだ。それが原因で毎年多くのペットが捨てられたり、保健所行きになっているという。
ワンさんはその現状に、こう疑問を投げかける。
「写真に写っている猫と犬は、私が動物病院で引き取ったペットです。14歳の猫は、事故で左後方の脚を切断しました。その障害もあって、猫はいつもソファの縁に座って、私に左の背中を掻いてとお願いしてくるんです」
「妻が妊娠をしたとき、私の親はペットを捨てるよう説得してきましたが、無視しました。過去10年の間に私たちは、少なくとも2匹以上のペットを飼いました。でもそれが原因で私の娘が病院にかかったことは一度もありませんでした」
(ハフポスト・韓国版から翻訳・編集・加筆しました)
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