民主的な選挙を求める抗議デモが続いている香港。中心部で1カ月半にわたりデモ隊による占拠が続いているが、香港政府は11月13日、来週明けにも、デモ隊に対し立ち退きを求める可能性が出てきた。時事ドットコムなどが報じた。
香港政府は来週初め、九竜地区の繁華街・旺角(モンコック)で道路占拠禁止命令の強制執行を行う見通しだという。地元メディアによると、高等裁判所が下した道路占拠の禁止命令に基づき、警察が一部の道路でバリケードなどを撤去する可能性がある。
金鐘で占拠禁止命令が出たのは立法会(議会)議事堂と政府本部の隣にあるオフィスビル周辺。禁止範囲が狭く、デモ隊の人数は少ない。14日にも高裁の命令が執行される。地元紙によると、旺角には約400張り、金鐘のオフィスビル周辺には約200張りのテントがある。
(時事ドットコム:来週初めに強制執行か=繁華街の道路占拠禁止-香港より 2014/11/13 16:30)
13日から4日間、約7000人の警察官が待機しており、デモ隊が抵抗した場合は、逮捕もありえると警告している。
北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の閉幕後の強制執行に、「海外の首脳から(民主化をめぐる)中国首脳への直接の抗議を避けるために、香港での執行を遅らせたのではないか」という見方もある。
香港の民主化デモは終わるのか。今後も続けられるのか――。
占拠禁止命令の対象になっていない幹線道路にも拠点はあるが、デモは今、大きな転機を迎えている。デモは、いまどうなっているのか。9〜14日に撮影された路上のいまを写真で伝える。
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