香港の学生たちの抗議活動は、警察が金融街から抗議グループを強制的に排除しようとしたことが逆効果となり、週末の間に大規模な民主化要求デモへと発展した(日本語版記事)。
抗議の的になっているのは、中国政府が香港市民に対して、自分たちの本当のリーダーを選ぶ権利を与えていないことだ。2017年に行われる次の行政長官の選挙で、香港市民は、北京が事前に吟味した候補者の中から長官を選ぶことを求められている。1997年に香港がイギリスから返還されたとき、中国政府は「一国二制度」の下で、より民主的な政治体制を約束したが、民主派の市民はこうした選挙のやり方が、その約束に反するものと見なしている。
世界の人々の注目は、混乱したデモの現場を記録した劇的な画像に集まるだろう。しかしそのいっぽうで、この活動の穏やかな性格をとらえた写真も多い。ソーシャルメディアで広く共有された画像の多くには、暴力に反対するジェスチャーとして両手を高く上げた活動家たちが写っている。また、自分たちの街への誇りを示そうと、デモの後に残されたゴミの掃除を始めた人たちもいる。
この音楽家たちは、映画「レ・ミゼラブル」で使われた「民衆の歌(Do you hear the people sing?)」を演奏していたという。
ゴミを集める人々
ネイザンロードに駐車されたバスのウィンドウには、学生による署名入りのメッセージがあった。「ご迷惑かけてごめんなさい。香港が非常事態にあることはご存知のことと思います。どうぞお許しください」
催涙弾を使わないで、と警察に訴える人々。
破壊された警察車両に残されたメッセージ。「すみません。誰がこれをやったのかわかりませんが、私たちはアナーキスト(無政府主義者)ではありません。民主主義を望んでいるのです」
市民たちは食べ物を配布し、ゴミを集めている。タオルの洗濯も。
抗議の印として、黄色いリボンがいろいろなところに付けられている。
道路脇には、黄色いリボン付きのサポート・メッセージがたくさん付けられている。「彼らは私たち全員を殺せない」「愛と平和」「蓮から花が咲く」
ネイザンロードに座って交通をブロックする人々。
無料で提供されている品々。
路上で休む人々。
「とても怒っているからポスターをつくった」
[Sara Boboltz(English)日本語版:水書健司、合原弘子/ガリレオ]
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