日の丸ジェット機が世界シェアのトップに踊り出た。
ホンダは関連会社が開発した「ホンダジェット」を2017年1~6月に24機を、顧客に引き渡したと8月21日に発表した。
小型ジェット機のカテゴリーで世界シェアの40%を占め、セスナ社の「サイテーションM2」を抜いて初めてトップに立った。
7人乗りのホンダジェットは、主翼上にエンジンを設置する独特なレイアウトを取ることで、室内空間が広く、トイレのスペースなども余裕がある。世界各国の企業経営者らから人気があり、顧客はアメリカ、カナダ、メキシコやヨーロッパ諸国などに及んでいるという。
シェアでトップになった理由について、ホンダの広報担当者は「生産体制が整ってきたことが大きい。現在は年間50機程度を予定しているが、今後は80機程度まで増産できるようにしたい」とコメントしている。
■「たとえるなら空飛ぶスポーツカー」
ホンダジェットの開発責任者で、ホンダ・エアクラフト・カンパニーの藤野道格(ふじの・みちまさ)社長は以下のように語っている。
多くのお客様から、ホンダジェットの性能、快適性、使い勝手の良さやビジネスジェット機としての完成度の高さなどで非常に高い評価をいただいていることをうれしく思います。
ホンダジェットは、先進機能を搭載し、高性能で俊敏な操縦性能を実現したジェット機で、例えるなら空飛ぶスポーツカーと言えます。
ホンダは、小型ビジネスジェット機の分野でも新たな価値を創造して、世界中でより多くの方にホンダジェットを利用いただけることを願っています。