北海道の中に北海道があった。意味不明だけど、本当の話だ。Twitter上で話題になっている。
あるユーザーが5月19日、Google Map上に表示された北海道の形をした池の画像を投稿したのだ。ハフポスト日本版もサイト上で確認してみると、北海道の形をした池が表示された。
拡大版はこちら。明らかに、北海道だ。
ハフポスト日本版がGoogle Map上の情報などを基に調べたところ、この池は、北海道・帯広の帯広リバーサイドゴルフ場の人工池のようだ。
ゴルフ情報サイト「Shot Navi」に掲載されたホールマップには、9番ホールのグリーン傍に、北海道の形をした池が描かれている。
だが、Google Mapの衛星写真上では確認できず、現在は池そのものがなくなっているようだ。その背景には、思わぬ悲しいストーリーがあった。
■帯広リバーサイドゴルフ場とは?
東京商工リサーチによると、帯広リバーサイドゴルフ場は、十勝川の河川敷内に1992年、オープンした。地元企業や金融機関の出資を受けて、帯広市の第三セクターである帯広緑化振興公社が運営していた。
低料金のパブリックコースとして人気を集め、一時は年間売上高約2億円を計上したが、やがてゴルフ人口の減少などで赤字に悩んでいた。
そんなゴルフ場を悲劇が襲った。2016年8月、台風10号の大雨で十勝川が増水。ゴルフ場の大半が一時的に水没状態に陥るなど壊滅的な被害を受け、事業を停止したのだ。
運営する帯広緑化振興公社は同年10月に破産。負債総額は約7200万円。
ゴルフ場に問い合わせてみたが「おかけになった電話番号は現在使われておりません」というメッセージが空しく流れるのみだった。