北海道の男児置き去り事件 父から「辛い思いさせてごめん」に発見された男児は...

息子のことを思ってしたんですが、行き過ぎだったと深く反省しています(父の貴之さん)
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5月28日に北海道七飯町の山林で父親に置き去りにされた田野岡大和君(7、北斗市)が6月3日朝に無事発見された問題で、父の貴之さん(44)は3日正午すぎ、取材に応じて男児の様子などを語った。産経ニュースなどが報じた。

報道陣の取材に貴之さんは「皆さまにご迷惑をおかけし、深くおわびいたします。皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです」と周囲に謝罪した。大和君は3日午前、搬送先の函館市立函館病院で家族と再会。父親が「とてもつらい思いをさせて、本当にごめんな」と声をかけると、大和君は「うん」とうなずいたという。

NHKによると、貴之さんは、山の中に子どもを置き去りにしたことについて、「愛情込めて育ててきましたし、今回、このようなことになるとは思っていませんでした。息子のことを思ってしたんですが、行き過ぎだったと深く反省しています」とも話した。

気象庁によると、七飯町の隣の北斗市の観測地点では、大和君が行方不明になった翌朝の29日、最低気温が7度まで冷え込んだ。その後も最低気温は10度前後となるなど、冷え込みが続いていた。

大和君は陸上自衛隊「駒ケ岳演習場」の施設で保護され、6日間滞在していたとみられる。施設では電気や暖房も使えず、内部は日中も薄暗いままだった。大和君は、水道の水だけ飲んで、寒さと空腹に耐えていたとみられる。

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