「ハイスコアガール」連載再開、刑事告訴で休載していた人気漫画

漫画「ハイスコアガール」が連載再開へ。

スクウェア・エニックス(スク・エニ)は5月22日、著作権トラブルをめぐる紛争により連載を中止していた漫画「ハイスコアガール」(作:押切蓮介)について、7月25日発売の月刊「ビッグガンガン 2016 Vol.08」から連載を再開すると発表した

販売中止となっていた単行本についても、リニューアル版コミックス「ハイスコアガール CONTINUE」1〜5巻と、新刊「ハイスコアガール」6巻も7月25日に発売される。5月25日発売の同誌に、押切先生のコメントと連載再開の告知が掲載される予定という。

■ハイスコアガールとは

ハイスコアガールは90年代のゲームセンターを舞台に、少年少女の淡い恋愛を描くラブコメディー。アニメ化なども決まり、累計110万部を売り上げていた人気漫画だ

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販売中止となった「ハイスコアガール」の単行本

実在のゲームが登場するのが特徴で、カプコンの「ストリートファイターII」や、ナムコの「スプラッターハウス」のほか、SNKプレイモアが著作権を管理している旧SNK社の「ザ・キング・オブ・ファイターズ」や「サムライスピリッツ」などのゲームが登場していた。

■ハイスコアガールをめぐる著作権トラブル

この作品をめぐって、2014年5月にゲーム会社「SNKプレイモア」が「自社が管理するTVゲームのキャラクターが、作品内で無断使用されている」として、スクエニを刑事告訴した。大阪府警は同年8月、東京都新宿区のスクエニ本社ビルなどを家宅捜索。スクエニは、単行本と公式ガイドブックを自主回収し、連載も休止していた。

その後、1年以上もSNKプレイモアは強硬な姿勢を崩していなかったが8月6日、中国のオンラインゲーム企業の関連会社「レド・ミレニアム」に買収されたことで方針が変わった。15年8月24日付で両社間で和解が成立した

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