押切蓮介さんの人気漫画「ハイスコアガール」の全単行本が回収されることになった。発行元のスクウェア・エニックス社(スクエニ)が8月5日に決定し、全国の書店に通知した。回収されるのは、すでに刊行されている1〜5巻と公式ファンブック。電子書籍も同日から購入できなくなっている。
SNKプレイモア社が「自社が管理するTVゲームのキャラクターが、作品内で無断使用されている」として、スクエニを刑事告訴。これを受けて大阪府警が8月5日、東京都新宿区のスクエニ本社ビルなどを家宅捜索していた。
スクエニの広報担当者は「著作権侵害をした事実はないが、世間をお騒がせしたことと捜査が進んでいることを考えて、法的な問題が解決するまでは販売を見合わせる」と、電話取材に答えた。
ハイスコアガールは90年代のゲームセンターを舞台に、少年少女の淡い恋愛を描くラブコメディ。既刊5巻の累計販売部数は11万部だ。実在のゲームが登場するのが特徴で、カプコンの「ストリートファイターII」や、ナムコの「スプラッターハウス」のほか、SNKプレイモアが著作権を管理している旧SNK社の「ザ・キング・オブ・ファイターズ」や「サムライスピリッツ」などのゲームが登場している。
スクエニの漫画雑誌「月刊ビッグガンガン」での連載は、これまで通り継続するが、2013年末に発表されていたアニメ化については「どうなるか未定」という。
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