こもたろには、「ある日突然、○○が出来るようになった」という出来事がいくつかあります。
前日までは全然わからなかったひらがな50音の読み書きが、ある日突然、出来るようになったり、ある日突然、トイレトレーニングを卒業したり。
「そろそろ片付けして」と言うと、「やだ!」と反抗していたことも、すんなり「わかった」と言うようになったりだとか。
定形発達のお子さんならば、徐々に出来るようになるはずのことがある日、突然出来るようになるものですから、こちらも戸惑うことが多々あります。
こう書くと「実はすごい子?」と思われるかもしれませんが、すごいことではありません。
だって、出来るようになるのは、定型発達児のお子さんよりずっとずっと遅いのですから。
長い年月をかけて忍耐強く教えても教えても、全然出来るようにならなくて、それでも地道にやるしかないと思ってやってきました。
例えば、箸使い。
こもたろは幼稚園に入ってからもしばらく箸が使えず、スプーンとフォークを使って食事をしていました。
口コミなどで評判のトレーニング箸を使ったりしたけどダメ。
それがある日、自分から「箸を使う」と訴えてきました。
トレーニング箸を渡すと「違う」と訴え、それは受け取らず、台所から普通の箸を持ってきました。
普通の箸を使うのは初めてなので、グーの手で握ってフォークのように刺して食べるところを想像していたのですが、こもたろは拙いながらも大人と同じ指使いで食事をしていた、なんてことがありました。
こもたろは発達の特徴がよく分からない子です。
何をどうきっかけにして良くなるかも悪くなるかもわからないし、こう関わってあげれば正解という答えも不明。
本当に、お姉ちゃんと比べると育てにくい子だなぁと思います。
でも手がかかり大変なところが、可愛く見えてくるところでもあります。
「出来ないから無理」と諦めるものではないですし、「やってもやらなくても同じ」ではありません。
放っておいても自然に出来るようになる子ではありませんが、必要な療育を地道に続けていれば、出来なかったことが出来るようになるという希望を持てています。
これからも、こもたろのペースに合わせて、決してあきらめないでがんばろうと思います。
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