集英社は12月15日、荒木飛呂彦氏による人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の誕生30周年を記念し、大型の展覧会『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』を2018年夏に開催すると発表した。
会場は国立新美術館(東京・六本木)で、国立美術館で開催される漫画家の個展としては、手塚治虫氏以来28年ぶり2人目となる。肉筆原画のほか、さまざまな技術を駆使した展示がされるという。
荒木氏は、同展開催にあたり、直筆メッセージを公開。「大変に名誉ある場所でJOJO30周年の集大成を皆さまの前にご披露させて頂ける事は、本当に光栄であります」とコメントした。
「ジョジョの奇妙な冒険」は、「週刊少年ジャンプ」1987年1・2合併号から連載がスタートした荒木氏の代表作。現在は「ウルトラジャンプ」誌上で第8部『ジョジョリオン』が連載されている。
ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという2人の少年の出会いから始まるジョースター家の血縁と因縁を描く大河作品で、第1部から第8部まで部ごとに主人公が代替わりしていくという、独特の手法で描かれている。
荒木氏の直筆メッセージ全文(書き起こし)は以下の通り。
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このたび 2018年夏ーー
"荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋"を
東京・六本木『国立新美術館』にて開催する運びとなりました。
大変に名誉ある場所でJOJO30周年の集大成を
皆さまの前にご披露させて頂ける事は、本当に光栄で
あります。また同時に緊張も感じております。
JOJOが目指して描くものは この世のあらゆる現象、
そして善と悪の闘いを通しての「精神の成長」であります。
今回の原画展では、
そのキャラクターたちと守り神たちが、同じ時刻、同じ場所に
会するイメージ。 ーーそして新作画の執筆も複数枚、
計画しております。
皆さま、
よろしければ 来夏を楽しみにお過ごし下さい。
荒木飛呂彦
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