大型の台風2号(マーワー)が列島に接近した6月2日、四国、近畿、東海、関東甲信などで線状降水帯が発生する可能性が出ており、大雨災害の危険度が高まっている。どのタイミングで避難すればいいのか調べてみた。
■レベル5の「発令を待ってはいけません!」
2021年に内閣府が「大雨警戒レベル」のガイドラインを改定した。それによると、レベル3以上で市町村が避難情報を発令する。
内閣府防災ホームページの「避難情報のポイント」によると、レベル3「高齢者等避難」で、危険な場所から高齢者が避難。レベル4「避難指示」では高齢者に限らず全員が危険な場所から避難するタイミングだとしている。
レベル5「緊急安全確保」では、すでに災害が発生しており「安全な避難ができず命が危険な状況」とした上で、「(レベル5の)発令を待ってはいけません!」と注意喚起。レベル3またはレベル4で必ず避難するように促している。
■気象庁の「警戒レベル相当情報」も目安に
また、市町村が出す警戒レベルに準じた形で、気象庁が防災気象情報(警戒レベル相当情報)を出している。レベル4相当なのが、土砂災害警戒情報、氾濫危険情報、高潮特別警報、高潮警報。レベル5相当が、大雨特別警報、氾濫発生情報だ。
気象庁公式サイトでは「多くの場合、防災気象情報は自治体が発令する避難指示等よりも先に発表されます。このため、危険な場所からの避難が必要とされる警戒レベル4や高齢者等の避難が必要とされる警戒レベル3に相当する防災気象情報が発表された際には、避難指示等が発令されていなくてもキキクル(危険度分布)や河川の水位情報等を用いて自ら避難の判断をしてください」と訴えている。
気象庁が「全国の警報・注意報の一覧」を、ほぼリアルタイムで更新しているので参考にしてほしい。