東日本大震災の記録を収集保存して次世代へ伝えるため、国立国会図書館は東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」を公開している。震災から3年を迎えるにあたり、震災の資料が散逸したり消失しつつあるとして、国立国会図書館では3月11日、「ニコニコ動画」や「はてなブックマーク」などのネットサービスや連携している機関と共同で、情報提供の呼びかけを始めた。
「ひなぎく」は2013年3月に公開。現在は、国立国会図書館を含む、各図書館や研究機関、報道機関、Google、Yahoo!、NPOなど22機関による27データベースと連携、約250万件の震災に関する資料を横断検索できる。国立国会図書館では、「個人が撮影した写真や動画、作成したウェブサイトなども、被災状況や復旧・復興の足取りを伝える貴重な資料」だが、震災発生から時間が経つにつれて散逸や消失の恐れがあるとして、資料の提供を広く呼びかけている。保存してほしい写真や動画、ウェブサイトがある人はこちらのページへ。
■ニコニコ動画も「ひなぎく」連携へ
「ニコニコ動画」では、「東日本大震災3.11特集」特設ページ内で、震災に関連する動画の投稿を募集。過去に「ニコニコ生放送」で中継された、震災に関連する会見やイベント、番組などのアーカイブも公開する。今後は、震災に関連したニコニコ生放送(公式番組)の情報を「ひなぎく」でも検索できるようにする。
また、「はてなブックマーク」でも、震災に関連するサイト・ブログなどのURLを収集する呼びかけを実施する。プロジェクト専用のタグ「ひなぎくはてな」を設定。「ひなぎくはてな」タグを付与して、東日本大震災に関連した記事をブックマークすると、記録すべきウェブサイトのURLとして「ひなぎく」に推薦されるという。
推薦されたURLは国立国会図書館とハーバード大学ライシャワー日本研究所が協力して収集。国立国会図書館が収集したサイトは、日本国内のウェブサイトを収集保存する国立国会図書館の事業「WARP」で保存・提供される。「はてなブックマーク」上でも、推薦されたURLを一覧できるページを提供する。
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