行方不明になり大規模な捜索が行われていたイギリスの80歳の男性が、無事に見つかって家族と感動的な再会を果たした。
ハリー・ハーヴィーさんの行方不明が警察に届け出られたのは9月6日の午後1時半頃。
ハーヴィーさんはその前日、イングランド北部ヨークシャー・デールズで悪天候の中ハイキングをして仲間と別れた後、行方がわからなくなっていた。
警察やイギリス空軍、それに100人以上の山岳救助隊員らが捜索に加わり、警察が目撃情報を呼びかけていた。
ハーヴェーさんはハイキング経験が豊かである一方で、悪天候や長時間行方がわからなくなっていることから、警察が健康状態を心配していたとBBCは伝える。
ハーヴィーさんが見つかったのは8日朝。最後に行方が確認された場所から約6マイル離れたケルド村で、手を振っているところを野生生物写真家に発見された。
この日、警察と家族はヨークシャー・デールズのホテル「タン・ヒル・イン」で記者会見を開く予定だったが、会見が始まる直前にハーヴィーさんが山岳救助隊員の車で到着した。
現地で撮影された動画には、家族がハーヴィーさんを抱きしめる様子がうつる。
その後のインタビューでハーヴェイさんは、仲間と別れた後に雹まじりの嵐と強風に襲われ「三夜に渡って、ワイルドなキャンプをした」と語った。
「私たちが別れた場所はとても荒れていて、テントを張るのが難しい場所でした」「そのため、安全にとどまれる場所を探さなければいけませんでした」
必要な道具はすべて持っていたので全く心配していなかったが、「ものすごくお腹がすきました」とハーヴィーさんは話す。
一度、捜索隊を目にしたが、自分を探しているとは思わなかったという。
インタビューでハーヴィーさんの義理の娘は「彼はものすごく楽しんだようですが、私たちにとっては悪夢のような時間でした」と話す。
また、息子のフィル・ハーヴィーさんには「父はもう外出禁止です」と宣言した。
息子に「どこにも出かけられないよ」と言われたハーヴィーさんは「新しいブーツを買ったばかりなのに」と悲しそうに答えた。
ハーヴィーさんを発見した写真家のアネッテ・パイラさんは、ハーヴィーさんを見つけた時に思わず泣いたとBBCに話す。
「ふと見上げると、男性が私に向かって手を振っていたんです。車を降りて『ハリーさんですか?3日間行方がわからなくなっている?』と尋ねると彼はそうだと答えました。思わず泣いてしまいました」
スウェールデール山岳救助隊はFacebookで「素晴らしいニュースです。ハリー・ハーヴィーさんが、タン・ヒルの近くで安全な状態で見つかりました。100人以上の救助隊員が3日間、搜索に加わりました。多くの支援をしてくださった地元の人々にも感謝します」と嬉しいニュースを感謝とともに伝えた。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。