漫才コンビ「爆笑問題」の太田光さん(49)が、3月29日に放送されたラジオ番組で、沖縄の基地移設をめぐる安倍晋三首相の対応について何度も「バカ」と繰り返したことがネットで話題になっている。
この日、太田さんはTBSラジオの『爆笑問題の日曜サンデー』に出演。番組は、アメリカ軍普天間基地の移設先となる名護市辺野古沖での海上作業について、政府と沖縄県の攻防が続いている問題を取り上げた。
この問題は、沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事が沖縄防衛局に対して辺野古沖での作業を一時停止するよう指示していたが、林芳正(よしまさ)農林水産相が、知事の指示の効力を止める方針を30日に発表するとしていたもの。作業が行われている辺野古沖は、仲井眞弘多(なかいま・ひろかず)前知事時代に許可が出された作業区域の外であったため、翁長知事は調査のために作業を停止するよう指示を出した。政府側はこれを許さない格好となっている。
番組では沖縄県の反発は必至で、政府と沖縄県の対立は泥沼化する可能性が高いとの見方を解説。中村尚登(ひさと)デスクは、2014年11月の沖縄知事選で辺野古移設反対を掲げて当選した翁長知事が、慎重に対応しているのに対し、政府はもう決まったことだとして押し切ろうとしていると述べた。
この問題について太田さんは、「これは完全に、沖縄の言っていることが正しいと僕は思う」とコメント。「まずは、安倍というバカ野郎は」と自身の考えを述べようとした。
ここで、周りの出演者に「総理大臣です」とたしなめられたが、太田さんは、「総理大臣でも、バカはバカでしょ」として翁長知事に面会しない政府の姿勢を批判。「(翁長知事のほうからから)会おうと言っているのに、会おうともしない。選挙で翁長さんが県知事になったわけだから、『あなたたちは、選挙の意味を無効にするのか』と受け取られてもしょうがない」と述べた。
中村デスクは、「菅義偉官房長官は、国会の予算審議が終わったら会うと言っている」と指摘したが、太田さんは「言い訳だ」とバッサリ。政府がさんざん沖縄の意向を無視してきた経緯を沖縄県民もみんな見ているとして、「言い逃れにすぎないというのは、子供だってわかるし、幼稚過ぎる」と反発した。
さらに太田さんは、「安倍っていう男のやっていることは幼稚過ぎると思う」として、「何か自分の都合の悪いんことだから会いませんというのは、いくらなんでも馬鹿にし過ぎなんじゃないの。『国を守りたい、日本を取り戻したい』と思うんだったら、沖縄を取り戻せって俺は思うし、何でアメリカ、日本を守らないの、沖縄は日本ですよ。何で日本を守らないのあのバカは」と続けた。
一連の太田さんの発言に対し、コンビを組む田中裕二さんは「バカを言い過ぎましたけれども」とフォローしたが、太田さんは「言いすぎてねーよ」と怒りをあらわにした。
この太田さんの発言について、Twitterには様々な意見が出ている。
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