エジプト航空の旅客機が3月29日、爆発物を身に着けたとみられる男にハイジャックされ、キプロスのラルナカ空港に着陸した事件で、男はキプロス人の元妻との面会を要求しているとロイターなどが報じた。
犯人は駐機場にアラビア語の手紙を投げ、キプロス人の元妻に届けるよう求めたという。キプロスのテレビ局CYBCが目撃者の証言として報じた。CNNによるとキプロス政府の報道官は「今回の犯行はテロとは無関係で、元妻に関係している」と述べたという。
キプロス外務省は公式Twitterで、容疑者の氏名をセイフ・エルディン・ムスタファと発表した。
■エジプト政府「具体的な要求は出ていない」
BBCによるとエジプトのシェリフ・ファシー国土交通相は29日に記者会見を開き、「犯人はキプロスかトルコに飛行機に向かうように指示していた。具体的な要求は出ていない」と話した。7人の人質以外は解放され、現在は機長と副機長、女性乗務員らと3人の外国人の乗客が残されているという。
男が着用していた自爆用のベルトと見られるものが、本物の爆弾かは確認が取れていないという。
【UPDATE】ハイジャック犯は逮捕されたと、キプロス外務省は公式Twitterが投稿した。(2016/03/29 20:53)