『映画秘宝』再び休刊へ。創刊した町山智浩さん「悔やんでも悔やみきれません」

洋泉社から双葉社に版元が移るも、「恫喝的発言」で編集長が辞任するなど混乱が続いていました。
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映画秘宝 2022年4月号
双葉社 / Amazon

映画雑誌『映画秘宝』が再び休刊することになった。版元の双葉社が2月21日に発表した。3月19日に発売される5月号をもって休刊する。1995年に同誌を創刊した初代編集長の町山智浩さんは「悔やんでも悔やみきれません」とツイートしている。

■双葉社に版元が移るも「恫喝的発言」で編集長が辞任

『映画秘宝』は洋泉社で発行されていたが、同社が宝島社に吸収合併されたことを機に2020年1月に休刊した。その後、双葉社に版元が移り、同年4月発売の2020年6月号から発行を再開した。

しかし2021年1月、当時の岩田和明編集長が一般の個人に「恫喝的発言」を含むダイレクトメール(DM)を送付した問題が発覚。同年2月に辞任・退社するなど混乱が続いていた。DM送付問題に関する経緯説明が不十分だとして、2021年末には複数の編集部員が連名で「編集業務の受託をしないことといたします」と声明を出していた

今回の休刊に関して双葉社は「諸般の事情により、弊社の刊行物としては休刊とさせていただきます」とだけ説明している。

 

■創刊編集長の町山智浩さん「悔やんでも悔やみきれません」

『映画秘宝』の再休刊を受けて、初代編集長で映画評論家の町山智浩さんがTwitterで心情を綴った。

「本当に残念な気持ちで、悔やんでも悔やみきれません」とした上で、「愛読者の皆様、執筆者の皆様、長い間、お世話になりました。本当にありがとうございました」と感謝の思いを打ち明けている。