ダッチワイフに人工知能が搭載されたハイテクロボ、テクノロジーの祭典で無残に壊される

彼女の名は「サマンサ」。
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人工知能を搭載したハイテク・ダッチワイフの「サマンサ」と、開発者のセルジ・サントス氏
Albert Gea / Reuters

オーストリア・リンツのテクノロジーの祭典に出品された、高性能なダッチワイフが、来場者のひどい扱いを受けて壊される事件があった。

"彼女"の名前は、サマンサ。開発者でスペイン・バルセロナ出身のエンジニア、セルジ・サントス氏は、先週開催された「アーツ・エレクトロニカ・フェスティバル」で、彼女を出展した。

サマンサは、人工知能(AI)が搭載されており、性的な誘いの言葉に対して答える機能を兼ね備えている。そのため彼女は、あたかも性的に興奮し、恋に落ちたかのように見える

だが、フェスティバルではそんなことは起こらなかった。代わりに、サマンサは乱暴に扱われ、来場者によって壊されてしまった。

「来場者たちは、サマンサの胸や足、腕に乗りました。指は2本取れてしまった。彼女はひどく汚されてしまった」。サントス氏はイギリスのニュースサイト、メトロの取材に答え「彼らはテクノロジーに対する理解と、敬意に欠けている。野蛮だ」と話した。

サマンサの身体は傷つけられてしまったが、AIのソフトウェアは無事だったという。デイリースターによると、サントス氏が彼女に「ご機嫌いかが?」と話しかけると、彼女は「ええ、元気よ」と答えたという。

この事実は、サントス氏に希望を与えたようだ。「サマンサはよく耐えた」と彼は語っている。

サントス氏を支援するイギリスのエンジニア、アラン・リー・スクイア氏は、「サマンサは女性のように扱うべきだ」と語った。「彼女はただのダッチワイフではなく、AIを搭載した、ロボットなのです」

サントス氏は、サマンサを修理に出すため、バルセロナに送り出した。デイリースターは、サマンサは一体あたり4000米ドル(約45万円)で、これまで15体が販売された。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。